第6話 『bar Blue stone』 再会
Jazz bar 『Blue stone』
ここは…かつては大好きなお店だった……
はず。
もう3年も前の話……
こだわる理由がないわね。
店の階段を下りていく、両壁にかかっている写真もあの頃のままだった。
一段ずつ下りて行きながら、当時のように、
一つ一つ額を指差していく。
マイルス・デイヴィス、
アート・ブレイキー、
チック・コリア、
ジョン・コルトレーン、
ルイ・アームストロング、
ハービー・ハンコック
サラヴォーン
エラフィッツジェラルド
アニタ・ベイカー
サリナ・ジョーンズ
ナンシー・ウィルソン…
あの頃とちっとも変わっていない。
懐かしい重厚な中扉に手をかける。
古いジャズが耳に飛び込んできた。
華やいだ喧騒に包まれて、控えめな落ち着いた照明のなか、奥に進んでいく。
ご一行は最端の個室にいるらしい。
右手にはカウンター席に繋がる通路が見えてくる。
かれんはもっぱらそこの常連だった。
一人じゃなく、当時の彼と。
20代前半、若かった。
自分達が生まれる前からある素晴らしい音楽を、多く知っている彼に影響を受けた。
そんな彼の事が頼もしく、大人に見えた。
やだ、なに思い出してるんだろ。
ゆっくり歩いていると、向こうから来る人影が。
長身に細身のスーツ、ノーネクタイで袖をまくって……なんか由夏好みの……
「あ!」
藤田健斗だ。
「お疲れ」
「……あなたね! いったいどうして、こんな?っていうか……」
混乱して言葉にならない。
「俺だって驚いたぜ、三崎かれんプロデューサー! さっきの一次会で由夏さんから大体のことは聞いたけどね」
「じゃあ由夏に知り合いだって話したの?」
「話すわけないだろ、俺たち初対面なんだろう?」
「嘘をつかせたのはあなたでしょ?!」
「そうだっけ?なんか、めんどくさかったし……まずかった?」
「まずいとかそういうのじゃなくて……」
「かれん」
後ろからバリトンの効いた声がした。
この店で……その声?
一瞬凍りついたように体を固くした。
「かれん、オレだよ」
ゆっくり振り向いた。
「……ハル……なんで……」
「元気だったか?」
「……どうしてここに? 帰国してたの?」
「ああ、実はずいぶん前からな。今日のイベントも見に行ったんだぜ」
「……そう」
かれんは少し目を伏せた。
「あ、そちらの彼、今日出てたモデルさんじゃん? そうだよな?」
「俺? ああ、まあ……」
「イイ男だなぁ、さすがにデカいですね、オレと変わらないくらい?」
うつむきかげんのかれんの、なんとも言えない表情を横目に、健斗がいささか声高に言った。
「……あ、俺トイレ探しに出てきて、迷っちゃったんですけど……どこにあります?」
「そこ曲がって、左……」
ハルと2人で同時に言ってしまい、かれんは気まずい顔をした。
「あー、分かりました。ありがとうございます」
何だか白けた空気が流れる。
「じゃあ三崎さん、失礼します」
藤田健斗は2人が指差した方向に歩いていった。
「かれん、元気そうだね。また綺麗になったな。今日もずっと見てたのに、全然気付いてくれなかった」
「由夏が? 教えたんだ……そうよね?」
「そう、由香に相談してたからな。かれんとやり直したいって。あれから誰とも付き合ってないんだろう? だったらオレたちもう一度ここから始めるのはどうかなって」
「……何言ってるの……」
かれんは顔をあげた。
「オレ、別に変なこと言ってるつもりはないよ。今ならかれんの仕事だって尊重してやれるし、やり直せると思うんだ、オレ達……」
「それは……ごめん、無理だわ」
「誰か好きなやつでもいるのか?」
「そういう事じゃなくて……」
「じゃあ!」
ハルがグッと近づいてくる。
「…そんなに簡単じゃないわ」
「いいよ、焦るつもりはないし」
「とにかく……私はもう……」
「オレ、諦めないから! かれん」
かれんの肩に手をまわす。
「ハル!」
かれんはその腕を外した。
「どうして? オレ達、相性も良かったし、かれんだってオレのこと……」
「やめて!」
「かれん」
かれんの両肩を掴むハル。
「お願い、離して……」
しばらく沈黙が続いた。
「……由夏はあなたが来ること知ってるのね」
「ああ」
「じゃあ……先に入ってて。私、化粧室に寄ってから行くから」
「わかった」
歩き去るハルの後ろ姿を見て、ようやく息が出来るような感覚になる。
鼓動が激しい。
なぜこんなに苦しいのか。
かつて信じた人のことを、なぜこんなにも
怖いと感じたのだろうか。
複雑な気持ちになった。
ハルのことは本当に好きだった。
いつも行動的で自信に満ち溢れていて、憧れさえ感じていた。
しかし、彼はかれんの仕事の理解者ではなかった。
誤解と嫉妬で、彼女の道を阻む存在になったとき、彼の渡米が決まった。
寂しさより解放感を感じた瞬間、かれんはようやく別れる決意をした。
話を切り出してから彼が渡米するまでの間は、本当に大変な日々だった。
その頃の彼には、かつての自信に満ち溢れた姿は微塵もなかった。
最後は逃げるように別れた。
それから3年。
かれんは、かれんだけの人生を生きてきた。
もうその心には、ハルの存在を必要とする隙間はない。
時間は充分経っていると、そう思っていた。
それでも、やっぱり動揺はするものなのね。
大きな溜め息を1つついて、廊下の脇の壁にもたれて由夏に電話を入れた。
「由夏、私だけど。驚いたわ。ハルが来るなんて……」
「驚かせてごめん、今こっちにハルが来た、会ったのね?」
「私も今来たところだけど……ねぇ由夏、このまま帰っちゃダメかな?」
「どうして? ハルと話すいい機会だと思ったんだけど……」
「ううん、今はハルとは話したり出来ないみたい」
「どうして?」
「どうしてって……あの頃の私自身を思い出したくなくて」
「そっか……わかった」
「ごめん。由夏」
「私こそごめん! 無神経なことして」
「ううん、由夏の気遣いだってわかってる。今日はこのまま帰るね。あ、行けなくなってごめんなさいって、皆さんに謝っといて。じゃあ……お疲れ様」
電話を切って、しばらくその場に立ち尽くしていた。
壁にゆったりと、もたれ直す。
エラフィッツジェラルドの優しい声を聞きながら目を閉じる。
Look at me
(私を見て)
I’m as helpless as a kitten up a tree
(まるで降りれなくなった
子猫のようになってしまうの)
And I feel like a clinging a cloud
(そして雲にしがみつくような、
不安定な、そんな感じ)
I can’t understand
(何故かわからない)
I get misty just holding your hand
(ただあなたと手を取り合っただけで
霧の中に迷い込んでしまう…)
あの頃の自分が浮き上がるようで、苦しくなった。
胸から沸き上がる色々な思いがかれんを揺さぶる。
「『Misty』か、イイね」
すぐ近くで声がしてビックリして振り向く。
「エラのもバージョンもいいな、メロウで。俺はサラヴォーンも好きだけど……」
そう言ってかれんの顔を覗き込んだ健斗が息を飲む。
「お前……ナンテ顔してんだ?!」
「……」
「来い。出るぞ」
かれんの手首をつかんで階段をかけ上がる。
「ちょっと……」
息が切れてなかなか話せない。
「藤田……健斗……」
「……あのな、いつもフルネームの呼び捨てだよな、俺を何だと思ってんだ?」
「……何って藤田健斗でしかない……わよ。っていうか、どうして?! なんで走るのよ?!」
「だってお前……あ、いや……階段見てたら急にかけ上がりたくなって……」
「は?! なに言ってるわけ?!」
階段を上がりきったところで、息を切らしながら話す。
「…さっきの話、聞いてたのよね?」
「え?あ……いやいや、盗み聞きしようなんて思ってたわけじゃないけどさ、あんたらカップルにそうやって道を塞がれたら、聞くつもりのない話も聞こえちゃう……だろ?」
「カップルじゃないわよ!」
「あ、わりぃ。そこはどうでも……まあいいや……でさ、帰るんだろ?」
「そりゃ、帰るでしょ。もうここまで引っ張り上げておいて、今更聞く!?」
「そっか、そうだな! じゃあ俺も帰ろ。」
「なんであなたも帰るわけ?」
「疲れんだよ大所帯は。もう充分貢献したんだから解放してもらってもいいだろ」
「レイラちゃんをほっといちゃダメじゃない」
「俺はアイツの保護者じゃないんだから。さ!さっさと出ようぜ!」
再びかれんの手首をつかんで、勢いよくドアを大きく開けた。
「ちょっと待ってよ、危ないって」
扉の外へ出る。
春の予感のする風がさぁっと吹きぬけた。
気持ちいい。
そう思って目を細めた。
「酔い醒ましにはいい風だ」
「それは良かったわね。だから!もうこの手は放してもらえます?」
「あ、オーケーオーケー……」
「もう! むやみに引っ張らないでよ!いつも乱暴なんだから」
「はい、すいません」
かれんが、彼に向き合う。
ジロッと睨む。
「あの! いろいろ疑問があるんだけど」
「だろうね」
「聞かせてもらえるのかしら?」
「まあ……それは追々でもいいんじゃね?それより、とりあえず……」
「何?」
「腹ごしらえだな? 食べそこなったでしょ」
「……ホント。でももうあんまりお腹空いてないんだけど」
息をひとつ大きく吸って、通行人と混じって歩き出す。
「なんか、クタクタ……ねえ、なんで走ったのよ?!」
「足、すっかり治ったんだな」
「足? ああ、あの時の? 軽い捻挫だもん、すぐに治るわよ」
「そりゃよかった」
まっすぐ前を見ながら、藤田健斗が言った。
「……早くあの店から出た方がいいかなって。早く想いを断ち切りたいのかな……ナンテ思ってさ」
「え?」
かれんが彼を見た。
「なんで走ったのかって聞いたろ?」
「ああ」
少し視線を落とす。
「そんな必要ないわ……そもそも別に私は……」
「ホントに平気? ならいいけど。あんたらが話してる時、ちょっと不穏な空気が流れただろ、助けるべきかどうか迷ってさ。結局そのままにしちまったけど」
「別に。大丈夫」
「そうか? そうは見えなかったけど。あそこで『Misty』に酔いしれてた時のお前見てたら、時空越えそうになってたぞ」
「時空?」
「そう、タイムスリップ。ホントは時空を越えたかったとか? 元カレと?」
「ううん、全然」
「ならよかった」
「あの! お腹すいたって話から、なんでいつものコンビニに来る事になるわけ?!」
「だってコンビニ好きなんでしょ? 『彼氏よりも優しいコンビニ』だっけ?」
由夏のやつ……余計なことを喋ったな!
「あなた、結構飲んでるんじゃない?」
「そりゃそうさ、打ち上げ二件目だったんだから」
「どうりで」
「何が?」
「人の手を引っ張って店から引きずり出すなんて、酔っぱらってなきゃできないわよね」
「そんなの普通だろ?」
「普通なわけないじゃない、ホントに今日は1日中、変なことだらけよ」
「何が変なんだよ、文句の多い女だな」
「なんですって?」
「はいはい、もうわかったから、『彼氏のコンビニ』に入るぞ!」
「もう! 大きな声で変なこと言わないでよ!」
彼は笑い出している。
「今日は俺がおごってやるよ。あ、肉まん二つ下さい」
「肉まんって……」
「風、気持ちいいな」
川沿いの桟に肘をついて、手に持った肉まんを眺めている。
「確かに気持ちいいかもしれないけど、大の大人が橋げたで立ったまま肉まん食べるわけ?」
「座ってもいいぞ」
「そういうことじゃなくて……中学生じゃあるまいし」
「そう! 俺たちはもう中学生じゃない、自由で不自由な大人になっちまった」
「……だめだ、酔っぱらいになにを言っても無駄よね」
「酔ってないぞ、いいから早く食えって、冷めちまうぞ」
「わかったわよ!」
「どうだ、ウマイだろ?」
「うん、おいしい……」
「だろ? ホント女ってやつは!」
「どういう意味よ!」
「何でもありません。あ、月が綺麗だ!」
「ごまかしたわね!」
「いや、ほんとに綺麗だよ。見てみ」
顔を上げると、輝きを放つ大きな月に照らされている。
「ホントだ、満月かな?」
「明日は晴れるな」
「そうね」
しばらく、雲ひとつかからない月を見上げ、その光を全身に受けた。
「食ったか?」
「ええ」
「じゃあ帰るぞ、あ、信号が変わりそうだ! 走るぞ!」
「もう! また……」
そう言って、またかれんの手首をつかんだ。
「ちょっと……」
点滅し始めた横断歩道を、風に逆らって走りきる。
「よし、渡れた! 行くぞ!」
「行くぞって、あなたの家は北でしょ?
なんで南に渡っちゃうのよ?」
「だってお前のうち、こっちじゃん」
「そうだけど、もう見えてるんだから送ってくれなくていいわよ」
「いいから、いいから、ストーカーとかいたら怖いって言ってただろ?」
「あれは、あなたのことよ」
「俺? なんで俺が?! それより、お前こそなんで俺の家を知ってるんだ? ストーカーはお前じゃねえの?」
「失礼ね、違うわよ!
あなたが落としたカードケースを……あ! そうだ! カードケース、黒の。これあなたのよね?」
カバンを探って黒のカードケースを取り出す。
「あ、それ……」
「私、あなたが落としたもの返そうと思って、それであなたの家を……」
言葉を遮るように、視界も遮られた。
彼に抱き締められていた。
「ちょっとなにするの……」
身動きがとれないくらい、強く強く締め上げられるように、そして頭に置いた手は慈しむように彼女の髪を撫でる。
「藤田健斗……?」
息が出来ない。
そして声にならないような声で彼が言った。
「ありがとう……」
そして一気に力を抜いた。
びっくりしてしばらく硬直状態のかれんを横に、黒のカードケースを受け取った彼が確認したのは一番最後のページの写真だった。
しばらくじっと見て微笑んで、彼は顔を上げて、またありがとうと言った。
子供みたいな笑顔、何だか懐かしい気持ちが込み上げるような……
「……ええ、大事なものだったのね、よかった」
その言葉が聞こえているかはわからない。やっぱりだいぶん酔ってるようだった。
くるっと背を向け、じゃあなと言って、手をゆらゆら振りながら北へ上がっていった。
その姿は、初めてあった日と重なった。
鍵を開けて家にはいると、リビングの
明かりが付いていた。
「ママ! 帰ってたの?」
「かれんお帰り!」
「ママもお帰り! いつ帰ったの?」
「つい一時間前よ、帰国してから食事に行ってたから」
「そう」
リビングにはスーツケースが無造作に置かれている。
「かれん、食事は?」
「少しだけ、でも今夜はもういいわ」
「お酒飲んでるのね? 顔が赤いわよ」
「いや、お酒は……」
やだ、顔、赤いのかな?
「お風呂沸かしてるから、入っちゃいなさい」
「うん、ありがとう」
ダマスクローズの甘い香りに包まれながら、鼻まで湯船に浸かる。
今日はなんだかすごい一日だったな……
イベントは例年にないほどの大盛況で、本当ならそれだけでお酒飲めちゃうくらいなのに、今日は色々な事があり過ぎて、まさかのシラフで帰ってくるなんて……
急にさっきのシーンが甦ってくる。
息が出来ないくらい抱き締められた
のって……
ああ、もうなに考えてるのよ私は!
酔っぱらいの藤田健斗が紛失物が
見つかったから喜んじゃっただけで、
深い意味はないんだからね!
ヤツもかなり酔ってたし……
思い出すと、また頬が熱くなるのを感じた。
「もう!」
髪をタオルでぐるぐる巻きにして、冷蔵庫を開けたままミネラルウォーターを飲む。
「暑ーい!」
「長かったわね、のぼせるわよ」
「もう遅いから早く寝なさい。明日ゆっくり話しましょう。お土産もあるしね!」
「やった! お休みママ」
部屋に戻って携帯を見てみると、由夏から謝罪のラインが届いていた。
「勝手にハルとコンタクト取っちゃってごめん!」
それを見てようやく気が付いた。
そういえば今日、ハルに会ったん
だった、3年ぶりに。
なのにすっかり忘れていたなんて…
自分でも驚いた。
藤田健斗のお陰なのか……
それは、店を連れ出されたからか……
それとも家の前で……?
また頬の血流が上がりそうになったので頭を振ってかき消した。
由夏に返信を打つ。
「大丈夫、気にしないで。私にはもうしっかり過去の人になってたみたい、だから心配しないでね!」
そう返信した。
『平謝り』のスタンプが返ってきたので、『心配ご無用』のスタンプを返しておいた。
他にも来ていたラインをチェックする。
レイラからも来ていた。
「お話しできなくて残念、次回のイベントについての相談もあるので近々時間をつくってほしいです」
と書かれていた。
また藤田健斗の顔を思い出す。
今日のこと、きっと彼女は知らないよね?
さすがに話せない……
っていうか、最初に藤田健斗が、
彼女の前で「はじめまして」ナンテ
言うからややこしくなるのよ!
会ったときにどう話せば?
そう思うと少し気が重い。
今日のお礼と、二次会にいけなかったことを詫び、「次回のイベントについてはじっくり話し合いましょう!」と返す。
「あ! そういえば……」
慌ててパソコンを開くと、
「やっぱり……」
大量のメールが来ている。
今日のイベントの成功を祝ってくれているものから、労いのお言葉、今後の仕事のオファーに繋がるものまでもびっしりと……
ああ、今夜はまだまだ寝られそうに
ないな……
ひたすらキーボードを叩きながら、こんな大切なことまでもすっ飛んでしまうほど、自分が腑抜けになっていたことを、我ながら情なく、恥ずかしくも思った。
すっかり酔いも覚めて(飲酒すらしていなかったけれど)、もくもくとメール返信と報告書の作成をした。
藤田健斗め!
部屋にはただただキーボードを弾く音だけが静かに響いていた。
第6話 『bar Blue stone』 再会 ー終ー
→第7話 Dr.天海宗一郎
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