第3論 指導者になれる者とは何か
指導者は、どんな人間でもなれるものではない。
世襲だったり、選挙だったり、推薦だったり、力づくで奪い取ったり、色々となるパターンはあると思う。
しかし、いずれの場合もその後部下が従ってくれなければ意味がない。
下手すれば反逆、クーデターとなるのである。
では部下が従ってくれるにはどういうものが必要なのであろうか。
必要なものが他全て揃っていてもたった一点これが足りないだけでダメな指導者の烙印を押されることがある。
それは運である。
なぜ運なのか?考えてみよう。
例えば90%の確率で成功する事業に取り組んだ時、成功してもそれは当然と思う人が大半ではなかろうか。
しかし、90%という確率は、意外と外れるのである。
しかしこれを打ってはいけない博打だと断定し、避けることは臆病者のそしりを受けるだろう。
だから指導者にはこれを成功させる運が必要なのである。
次に指導者に必要なもの、それは魅力である。ここでいう魅力は実績とは関係なく、その人本来の姿に人を惹きつける力を指す。わかりやすく言えば、第一印象が良いということである。
なんとなく同じことを言っていてもこの人は信用できない、この人は信用できると言った線引きが無意識にされることが多いだろう。無意識に信用できる、ついていきたいと思わせる魅力が不可欠なのである。
第三に、必要なのは理解力である。指導者は部下の言っていることが不十分だったり履き違えてたりしてもどうにかなるよう、頭を捻らなければならない。
そして部下がどうしてそう考えるのかを想像できなければならない。
故に、指導者には理解力が必要なのである。
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