第2論 指導者の役割とは何か
指導者に必要とされる役割、それは調整と決定と責任である。これをしない者は絶対者である。もっとも独裁国家でさえ組織内で投票を行って決定することは多いから、実際にはそんな者は存在しない。とは言えフィクションなら絶対的な力で問答無用で自分の意見を通す人物もいるかもしれない。それらはダメな指導者の例として別のところで述べるつもりだ。
指導者は組織において発生する意見の衝突を、うまく回避しなければならない。国家などの大きな組織の場合、待っているのは最悪仲間割れによる内紛である。
故に指導者は対立する意見の全てを客観的に捉え、なぜそう主張するのかを把握できなければならない。そのためには自分のわがままをきちんと殺し、たとえ自分は嫌でも皆の意見を尊重できるような人格が必要になるのである。
指導者は、完全にそれが正しいと言い切れない状況でも決定を下さなければならない。ほぼどんな状況でも確実にこれが正しいと言い切れるような判断ができることは少ないのではないだろうか。だから指導者は思い切った決定ができる判断力を求められるのである。
しかし、部下の所業にしろ、自分のミスにしろ、何かしらの失敗は必ずついてくる。それらの責任を上としてきちんと取ることができなければ、下の人間は余計にリスクばかり負うことになってしまう。指導者には責任を負って償う覚悟が不可欠なのである。
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