第437話 当日の朝

帰宅し、いつも通りご飯食べて風呂入ってアニメ観て

寝る!

いよいよ妹の文化祭が間近になってきて、俺も妹もソワソワしてきた



翌日、ソワソワしたまま学校へ行き

バンドが成功したらいいな、とか考えていたら

1日が終わっていた


なんか、南城さんや堀北さんが色々話しかけてくれてたけど

全然耳に入ってこなかった……


兎に角、妹の思い出の為に絶対に成功させる!!

その為に出来る事は色々やっておきたいが、猶予はもう殆ど残されてない


後は、当日頑張るだけしか出来ないな

でも、頑張り過ぎは返って失敗に繋がるし……適度に頑張ろう!








ソワソワ、モンモン、ワタワタ

落ち着かない日々を数日過ごし……








とうとう、妹の文化祭当日がやってきた!!



























妹は朝早い時間に1人で学校へ行った

なんかの準備とかあるらしい



南城さんと堀北さんが家に来て、母さんと俺と一緒に行く予定だったが

昨日の夜、父さんから急な連絡が入って

今日の午前中に帰ってくるらしい

いつもながら急だなと思ったけど、俺の予想ではの文化祭に行きたくて無理やり休みを取ったんじゃないかな


というわけで、母さんは父さんの帰りを待って

父さんと一緒に行く事になった


いつもの事ながら、南城さんと堀北さんと一緒に俺は家を出る

もちろん、衣装を忘れずに持っていく

妹にコレが無いとステージに出れないから忘れるなって念を押されてたからな


普段使ってる手提げかばんは、キャラが印刷されてるから今日は無地の鞄にした

ただ持ち主が分かるように、小さなチャームを着けておく

マイナーキャラだし、パッと見は分からないだろうからコレくらいは大丈夫だろう


貴重品と衣装を持って妹の学校へ行く準備は完璧だ



確かメイク道具は堀北さんが用意してくれるって言ってたから、俺が持っていく必要はないよな?

妹のメイク道具、持って行った方がいいのか?

……いや、いらないな




色々準備を終えて、南城さん達が来る時間まで……まだ30分以上あるな


あ~……暇だな……

落ち着かないなぁ……




って、今から俺がこんな緊張してどうすんだよ!!


あ~、もう!

アニメでも観て心を落ち着かせるか!


リビングを出て部屋に向かおうと階段に1歩目を乗せた時


ピンポーーンとチャイムが鳴った


南城さん達が来るにはまだ時間があるし……まさか父さんが帰ってきたかな?

母さんからは昼前には帰ってくるって話だったけど

こんな早いなら全員一緒に行けるかな?


そう思ってドアを開けると、そこには私服姿の南城さんと堀北さんがいた⁉


俺「あ、あれ?まだ時間あるよね?」

まさか家の時計が狂ってた?


南城「あ、うん!ちょっと早く来ちゃった」

堀北「ダメだったかしら?」

あ、そうか……

2人も楽しみにしてたから


俺「ううん、大丈夫だよ。俺ももう準備出来てるけど、少し休んでから行く?」

麦茶くらいなら出せるよ?


南城「そうするー!」

堀北「そうね、少し休ませてもらおうかしら」

2人を中に招きいれる


母「おはよう、2人とも早いのね」


堀北「ええ、その」

南城「ジッとしてられなくて!」


母「ふふふ、そう。どっかの息子もイスに座ったと思ったら急に立ち上がって頭かかえて、またイスに座りなおして……忙しないったら」

え⁉

俺、そんな事してた⁉


南城「そうなんだ!」

堀北「ちょっと見てみたかったわ」

ヤメテよ!


俺「母さん、2人に飲み物用意してくれないかな!」


母「はいはい。2人とも何がいいかしら?トマトジュース、麦茶、コーヒー、紅茶とあるけど」


南城「う~ん、私は麦茶お願いします!」

堀北「私はトマトジュースをお願いします」

南城さんは予想通りだけど

へぇ、堀北さんはトマトジュース選ぶんだ……



コップ1杯の飲み物を飲んで、少しは落ち着きを取り戻せるはず

俺は飲みかけのコーヒーをズズズと飲む


2人が飲み終わる頃に予定していた時間になった

偶然というよりは、計画的に時間を気にしつつ飲んだのかな?


南城「ご馳走様でした!」

堀北「ご馳走様です」


2人がコップをキッチンに立ったままの母さんの元へ持っていく


そういえば、母さんはずっと何作ってるんだ?


気になって俺も自分のカップをシンクに持っていく次いでに見に行くと


何も作っていなかった……?

じゃあ、なんでずっとキッチンにいたんだろ?



まぁ、いいか


俺「それじゃ、行ってくるね」

母「ええ、行ってらっしゃい」


南城「え?一緒に行かないんですか?」


俺「なんか、急に父さんが帰ってくるらしくてさ」

母「だから、私はお父さんと後から行くの。ごめんね」


南城「お父さん来れるんだ⁉」

そうなんだよ


堀北「良かったわね」

う、うん

まぁ、良かった……のかな?


息子の女装姿を見る事になるけど……



俺「それじゃ、今度こそ……行ってきます」

母「はいはい。ちゃんと連絡取れるようにしててね?」

分かってるよ


俺「はーい」


南城「それじゃ、行ってきまーす!」

堀北「また後で」



俺と南城さんと堀北さんの3人は、家を出て次の待ち合わせ場所へ向かった


そこで仁科さんと合流して、妹の学校へ向かう




そういえば、東雲さんには言ってなかったけど……まぁ、いいか

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