第233話 久しぶりに会った友人

教室に着くと、BとDが話してた


俺「よっ!」

久々に会えた友人達に話しかけると


B「うぃー」

D「おー」

気の抜けた返事を返してきた


俺「久しぶりだな!元気してたか?」


B「まぁ、普通にな」

二人ともなんか、元気ないな……?


俺「どうしたんだよ」


D「いや、別に……むしろ、何でお前そんな元気なんだよ」


俺「そんなの、お前らに会えるからに決まってんだろ?」


B「は?」

D「え?」

……そうか

お前らにとって俺ってその程度なんだな……

はは……友達ってなんだっけなぁ


俺「友達だと思ってたのは俺だけだったのかよ……」

なんか、寂しいなぁ


B「いや、ちょっと待て!なんでそうなる!?」

もう、いいさ

お前らの気持ちは分かったよ


D「どっからそんな話しになった!?」

そんなのお前らの反応見れば一目瞭然だろ!!


俺「今まで勝手に友達面して悪かったな……」


B「だから待てって!普通はさ、夏休みが終わったら残念だろ!?」

ん?


D「もっと遊びたかったなぁ~ってなるだろ⁉」

まぁ、遊べるなら……遊びたいよな


俺「そうだな……」

でも、その中に俺はいないんですね。分かります


B「だろ⁉だから、お前のテンションがおかしいと思って聞いたんだよ。何でそんなに元気なんだって」


俺「だから、友達に会いたかったって答えたら……お前ら」

イヤそうな返事したじゃんか!!


D「気持ち悪いだろ⁉あんなセリフは女子に言えよ!」

気持ち悪い!?


B「そうだぞ。ていうか、お前はそのセリフを言う相手には困らないだろ!」

何言ってんだよ

俺が心の底から会いたかったのは、お前達なんだよ!!


D「南城さんとか堀北さんに言ってやれよ。すげー喜ぶぞ、きっと」

イヤだよ!?


俺「いや、俺はお前らと久々に会えるのが楽しみで」


B「そんなの俺達だって同じだよ、な?」


D「もちろん!でも、あのセリフは鳥肌もんだったからヤメテくれ」

そんな変なこと言ったつもりはないんだけどな……


俺「言い方が悪かっただけ、なのか?俺の友達辞めるとか、そういう事じゃないんだな?」


B「辞めねーよ!俺達3人は大人になってもずっと友達だ」

……B、お前!


D「そうだぜ。寧ろお前がイヤがったとしても友達で居続けるからな!」

……よかった

BもDも……自慢の友達だ

これまでも、これからも!!


俺「よかった……お前らが友達で、本当に良かった」

これなら、手紙の事相談しても大丈夫そうだな

南城さん達には絶対に相談できないからな……


俺「あのさ、ちょっと相談したい事あんだけどいいか?」


B「そんなの良いに決まってんだろ」

D「どうした?もしかして、宿題か?」

いや、宿題は完璧に終わらせたから大丈夫


俺「朝、下駄箱にコレが入ってたんだけどさ」

ポケットかた手紙を取り出して二人に見せる


B「なんだ……あ?お前、コレって」

そう!

多分だけど、ラブレターなんだよ


俺「本物、だと思うか?」

もし本物なら、直接会ってから返事を決めないといけないし

偽物なら、犯人には仕返しをしてやりたい


B「ちっ……」

え、舌打ち?


D「リア充乙」

いやいやいや!待ってよ!?

相談にのってくれるんじゃないの!?


俺「お前らの意見が聞きたいんだけど」


B「知るか!」

そんな!?


D「爆発しろ爆発しろ爆発しろ」

怖っ!?


俺「え?なんで?」

そんな非協力的なんだよ!?

さっきまでの熱い友情はどこに行った!?


B「お前宛なんだろ!?なら俺らは関係ないな!D、こんな奴ほっといてアッチで話しの続きだ」


D「そうだな。じゃあなリア充のモテ男裏切り者



BとDからアドバイスを貰うのに失敗した……



こうなったら俺一人で何とかするしかない、か

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