第19話 三人で駅前へ

俺と南城さんと堀北さんは一先ず駅前に来た


南城「なにする?」


堀北「そうね。少し遅いけど、お昼にしましょうか」


俺「二人はまだ食べてないの?」


堀北「ええ。君もまだでしょ」


俺「そうだけど……」

なんで知ってるの?

怖っ……


堀北「君のお母さんから聞いたのよ」

顔に出てた⁉

いや、俺mobだからまともに顔の描画ねーよ!


南城「今回は急だったから、お弁当用意できなかったんだ~」


俺「その、出来れば…事前に連絡とかくれると」


南城「あ~、そっか!わかった!それじゃ、ラ〇ン教えてよ!」


俺「うぇ⁉……ら、ラ〇ン?」


堀北「そうね。このメンバーでグループ作りましょう」


俺「え……」


南城「どうしたの?」


俺「いや、なんでもない……」

どーしよ……

藪蛇だった……

まさか名前持ちの二人とラ〇ン交換するなんて……

何たる失態……


南城「えーっと、どうやるんだっけ」


堀北「こうして、こうよ。君は?分かる?」


俺「えーっと……どうやるんだっけかな……」

BとDと交換して以来やってないからなぁ……

あれ?どこ開くんだっけ?


俺が操作にもたついてると


堀北「貸して?私がやるわ」

スマホを堀北さんに半ば取り上げられた

ササッと操作して、すぐに返してくれた


堀北「はい。できたわ」


俺「あ、ありがと……」



友達一覧に追加された名前を見て、動揺が抑えきれない……


ぶっちゃけ今まで登録されてたのは母さんと父さんと妹、それにBとDの5人だけだったんだが……

そこに、圧倒的存在感の二人が加わった

南城千秋と堀北春香

なんだか、俺のスマホじゃないみたいだ……



あー……どんどん普通のmobから遠ざかってく……




ピコン!

ん?新着メッセージ?

開くと新しく作った3人のグループだった


春香 お昼どうしよっか


わざわざ目の前に居るのに、なんでメッセージ送るんだ?


千秋 気分的には中華系がいいわね


だからなんでわざわざメッセージでやり取りするの⁉


俺「えーっと……」

これは俺にも送れって事か?

う~ん……

中華系?だとバーミ〇ンとか?それともラーメンとか?


A ファミレス?ラーメン?


春香 ラーメンいいね!


千秋 決定ね


俺「あのさ、なんでわざわざメッセージで」


南城「だって嬉しかったから」

嬉しかった?何が?


堀北「つい、はしゃいじゃったわ」


俺「とりあえず、ラーメン屋行こう」

腹減った……

そろそろ空腹が限界だ……


南城「どこがいいのかな?」


堀北「君は普段どこで食べるの?」


俺「え、俺?俺は……あのビルに入ってる所かな」


南城「へーー!私行ったことないから、教えて!」


堀北「おススメのお店に案内してくれる?」


俺「俺のチョイスでいいの?」

こう言うのもなんだけど、BやDと一緒に行くから女子と行くような店は知らないんだよな……



南城「いいよー!」


堀北「楽しみね」


あ~……めっちゃガッツリ系の所ばっかり行くんだけど大丈夫かな


いや、ちょっと待てよ……?

……よく考えたら、女子が引く位の店に行けば愛想尽かして離れて行ってくれるんじゃないか?

うん……アリかもしれない


俺「それじゃ、行こっか」


南城「はーい」


堀北「ええ」







二人を連れて前に食べに入った美味しい豚骨ラーメン屋に向かうことにした

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る