第18話 大型連休 GWのとある一日

待ちに待った連休ゴールデンウィーク


やっとちゃんとした休みだ

ほんと、何というか……凄まじい一か月だった……



名前持ちネームドから告られて


なんか沢山嫌がらせされて


一度死にかけて


クッキー作って


四季島と勝負して


勝っちゃったんだよなぁ……

いくら存在を掛けた勝負だからって……やり過ぎだったかなぁ……

mobが名前持ちに勝つなんて……やっちゃいけないだろ、普通




ほんと、1年分以上のイベントだよコレは……


年間2つもイベントがあれば十分なんだよ

むしろ何のイベントも無くていいんだよ!


俺は平穏無事な日常があればそれでいいんだよ……





ピンポーン


誰か来たのか


母「はーい」

あ、母さんが出たか


母「あら、いらっしゃい」

セールスじゃなくて知り合いか


母「あがってあがって」

お客さんか~

俺はどうすっかなぁ

下りる時は着替えなきゃいけないけど、まだパジャマのままでいいかなぁ




コンコン

俺「はーい」


妹「おにー、お客さんだって」


俺「俺に?」


妹「うん。それじゃ」


ん?

なんか逃げるようにいったな


とりあえず、着替えるか


パジャマを脱ぎ捨てて着替えを用意する


ガチャ

ドアが開いた

妹か?

何か言い忘れか?


俺「ん?どーしたー?」


振り返るとそこにいたのは……


南城&堀北「………………あ」


俺「え……」


なんで⁉

ちょっ!待っ!えっ⁉

今下着姿なんだけどーーーーー⁉

一応パジャマを抱き寄せて少しは隠す


南城「ご、ごめんね!」


堀北「ごめんなさい!」


とか言いながらばっちり見てる!

南城さんは手で目を覆う様に見せかけて指の隙間からガッツリ見てるし

堀北さんはいっその事清々しいほどにガン見してる


俺「ドア閉めて」

一旦出てってくれないかな⁉


南城「そ、そうだよね」

何故か部屋の中からドアを閉める南城さん


俺「いやいや!出てってくれない⁉着替えてるんだけど⁉」


堀北「お構いなく」


俺「俺が構うんだけど⁉」


南城「ちょっと、春香!そんなじっくり見たらダメだよ⁉」


堀北「千秋だって、見てるじゃない」


俺「いいから二人とも、一旦出てってくれない⁉」


堀北「……残念だけど、一旦廊下へ出るわよ」


南城「そ、そうだね!」

二人が廊下へ出てから、手早く着替える


はぁーーーーー……

もう、なんなの⁉

なんで着替え中に入ってくるの⁉

そして何であんなにガン見するの⁉

男の下着姿見て何か得ある⁉

意味わかんないよ⁉


ラッキースケベなら、普通逆だろ⁉

いや、見たいとかそういうわけじゃなく!

見たくないかと聞かれれば見てみたいけど…ってそうじゃなくて!


もう、ほんと、なんなの?

名前持ちって人たちはー!!



とりあえず落ち着け俺

落ち着いて現状を把握しろ

今日はGWで学校は休みだ

だから、ダラダラとパジャマ姿で寛いでいた

なんの前触れもなく、南城さんたちが来た

と、そういう事だな?

うん

南城さんたちなんで来たの⁉



本人たちに聞くしかないか……



俺「お待たせ」

ドアを開けて二人を招き入れる


南城「さっきはごめんね」


俺「いや、こっちこそ」


堀北「ご馳走さま」


俺「なにが⁉」


堀北「ゴホン…なんでもないわ」


俺「そ、そう?」


南城「急に来てごめんね!」


俺「そういえば、何しに来たの?」


堀北「遊びに誘いに来たのよ」


俺「折角の休み、なのに……」


南城「折角のお休みだからね」


俺「えっと、誘いに来たって事はどっか出掛けんの?」


南城「うん」


俺「いかないって選択肢は?」

できればこのまま帰ってもらいたいんだけど


堀北「お・う・ち・でーと」


俺「すぐ支度します!」

お家デートとか、ヤバすぎだろ!!

そんなん誰かにバレた時点で……“死”あるのみ!!


ヤバい……だけど、外に出て誰かに見られた場合の対処法も考えておかないと……


どうするか……外で誰かに見つかった時の言い訳は……

荷物持ち……そこで偶然会った……無理矢理連れ出された、はダメか

ま、まぁ……なんとか言い訳してやり過ごすしかないな


大丈夫、誰にも合わなければいいんだから

変にフラグ立てたりしなければ、遭うはずない

大丈夫、そう大丈夫だ



南城「とりあえず、駅の方でいいかな?」


俺「う、うん。いいと思うよ」


堀北「誰かに会ったりして……なんてね」


俺「ははは……まさか~」

ちょっ⁉おまっ⁉変なフラグ立ててんじゃねーよぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!




俺と南城さんと堀北さんの3人は駅前の繁華街へ向かう事になった

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