SHIROBAKO

現在絶賛再放送中のアニメSHIROBAKO。

ついにこの作品の感想を書く日が来ました。


というか、今この時だからでしょうか。

まず感想の前に京都アニメーション事件で被害にあった方々への哀悼の意を示すと同時に、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。


……あまりしんみりしてもこの感想日記らしくはないですね。

事件の件は粛々と進展するのを見守りながら、改めて感想を書かせていただきます。


まずこのSHIROBAKOという作品がどういう内容なのかというと、武蔵野アニメーションという会社を舞台に新人の制作進行である宮森あおいが色々と頑張る話です。

ざっくりしすぎている?

だって本当に色々がんばるんですもん。


絵が間に合わないからやべー! とか、原画マンがぶっ倒れた! とか、製作スタッフ同士がけんかした! とか、監督がいきなり作画からリテイクぶち込んだとか。


と、まぁとにかく主人公として宮森はがんばるのです。

なんて言いましたが、これ群像劇なのでみんな主人公なんですよ。


例えば監督も主人公で、悩みぬいたあげくにこうしよう! という方向に道が開けた感じがしたり。

一緒に高校からアニメを作っていた仲間の葛藤や苦悩が描かれたりと見ごたえ抜群の作品!

ここ数年で一番のお気に入りと言っても過言ではありません。


無能だと思っていたキャラが、実は特定人物に対してはすっごい有効だったりと見ていて飽きないです。


アニメファンなら一度は見ておくべき作品です。

どんなアニメにも込められたものがあるのだという事を教えてくれます。


そしてクリエイターの皆さん。

まぁ私も含むのですが……アニメ化を夢見る人は必見です。

他者とのコミュニケーションの重要さが描かれています。


そしてアニメ関連企業に就職したいと考えている方は、絶対に見ましょう。

この作品は「主人公が新人にしては仕事出来すぎている」という点を除いてかなり忠実に作られているそうです。

あとキャラクターの美化?

こんなにかわいいお姉さんキャラとか普通の会社にもいませんよ……少なくとも私の前職にはいなかった……。

っと、話を戻しましてアニメ業界の労働の厳しさなども見えてきます。

特にアニメーターとしてやっていきたいと思っている人は、いろいろ勉強になることもあるでしょう。


現在アニメというのは日本特有の物ではなく、各国で日本産に負けない出来栄えの物が出てきています。

それらに追い越されず、けれど切磋琢磨していくためにもアニメには真摯に向き合わなければいけない時代になっているのだと思います。

だからこそ、そのためにもこの作品はアニメに携わる、アニメを深く知る、アニメと向き合う、そんなメッセージを伝えてくれているように思います。


ちなみにタイトルのSHIROBAKOこと白箱とは、完成したアニメのスタッフ確認用フィルムの事で昔は白い箱に収められていたことが由来だそうです。

劇中では真っ白なDVDでしたが、これも時代の移り行きでしょう。


というか……VHS知らない世代がどんどん社会人になってきているんだなぁ……。


なんか悲しくなってきたので総評行きます。

もう誰が相手でもこれはお勧めできる作品!

文句なしの5点!

まさしく万人受けする作品です。

子供でも見られる、楽しいアニメです。


総評:☆☆☆☆☆

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