京都寺町三条のホームズ

ホームズという言葉に惹かれて見て、原作も漫画も買った作品です。

好きかと言われれば、まぁ普通と答えます。


面白いかと言われれば、面白いと答えますし。

つまらないかと聞かれれば、それほどでもないと言います。


原作や漫画に関してはさておき、アニメの感想を述べさせていただくなら……。

作画が万策尽きてる、この一言でしょう。

結構崩れています。

なんと言うべきか、アクションシーンとかそれほど派手でもない落ち着いた場面が多いのですが酷い崩れ方をしていますね。


例えばある話でホームズと呼ばれる青年が人形を受け取るシーンがあるのですが、直前までは抱きかかえられた人形の顔の上に手が来ていたのに一瞬で後頭部に手を当てているとか。

そんな場面がちらほら。

また遠距離からの撮影では大体キャラクターが半のっぺらぼうになります。

目元が描かれない。


この辺は減点しておくべきだと思いますので先に。


ではストーリーはどうなのかというと、これまた普通。

なるほど確かにホームズに似せた性格の主人公だ。

そう思う場面はままあるのですが、いかんせんそれが胡散臭い。

主人公やヒロインの言動が妙に鼻につく感じでした。

文字媒体と映像媒体での差が原因ではありますが、実際に耳で聞くとこう感じるのかという印象です。

ストーリーの話からそれましたが、終わり方が中途半端。

原作ではここからが面白くなるんだけどなぁという所で終わってしまったのが残念なところ。

2期前提で進めるか、あらかじめ2クール欲しかったですね。

それから準備期間ももう少し欲しかったところ。


推理に関しては、これは探偵ものとは少し違うという印象でしょうか。

そもそも主人公が探偵ではないので致し方なし。

骨董品の見分け方などは非常に勉強になるし、その手の話になった時はなるほどと感心させられる出来栄えでした。

むしろそこが真骨頂。

事件解決の推理には二種類あって、骨董品に関わる場合と全く無関係な場合。

骨董品が関わればまぁ筋の通った話ではあるけれど、うち半分くらいの推理はなんともこじつけ感がするなという内容。

関わっていない方は八割がた推理じゃなくて推測だよねという内容でした。


それも含めて私は楽しく視聴していましたが、いかんせん粗の多い作品であることは間違いないと。

加えて加害者がだいたい屑。

いや、推理物の犯人はだいたい屑なんですが事件を解決しても何かしらの被害が出てお咎めがあったわけではないのでもやっとした終わり方になってしまう事が多かったのでそこは難点かなと。

あとは独善的な加害者やらなんやらで、見ていてすっきりするような解決ではなかった場合が多いので……。


登場人物の半分は糞野郎と思っていただければと思います。


というわけで総評。

粗削りで原作のうまみを出し切れなかった。

逆に雑味が出てしまったため、あまりおいしくない作品だった。


というわけで2点。


総評:☆☆

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