理屈っぽく言うと革命
キメラ
びっくりな連絡
昔々あるところに一つの王国がありました。
その王国には三人の王子と一人の王女がいました。
上から名を陸也王子、海兎王子、空見王子そして紅水王女。
普通の王国なら後継ぎ争いがおこっても過言では無いが王子たちはそんなもの見向きもしない。
陸也王子は騎士に、海兎王子は軍師に、空見王子は司書にそして紅水王女は……
コンコン
「お嬢様おはようございます。」
扉を叩いたのは私の使用人シャルカーナ。
彼女は私が幼い頃ダンボールに入れて捨てられた所を拾った唯一の理解者だ。
ちなみに彼女の名前は私がつけたのよ。
シャカルカーナは私の返事が無かったのを不審に思ったのか扉を開けて入ってきた。
しめしめ引っ掛かったわね。
彼女は律儀だから私が起きたのか、起きていたら異常は無いか確認するのは分かってるのよ。
彼女の性格を使った事は謝るけどこれは仕方無い事よ。
押入れの中に入ってた私は彼女が部屋の真ん中にある机まで来たのを確認してから縄を思いっきり引っ張った。
ビュン
机の上には布がかけてあって中が見えなかったが縄を引っ張ると布が勢いよく取られた。
机には透明なクロッシュの中に一切れのケーキと手紙が入っていた。
シャカルカーナはクロッシュを開けて手紙を確認すると目を見開いたまましばらく硬直していた。
ネタバラシをしようと押入れから出て隣に行っても気づかずに無心に手紙を読んでいたためベットを整えたり、今日の予定を確認したりしていた。
十分ぐらいたっただろうかふとシャカルカーナが顔をあげるとバッチリ私と目が合った。
「おはよう中々気づかれないものねカーナ。」
ぱちくりしていた彼女だがようやく意味が分かったらしく勢い良く頭を下に下げた。
「ももも、申し訳ありませんお嬢様!!!なにせお嬢様から手紙を貰った上に誕生日の祝いまでしてもらって私は一体どのような対価を払えばよいのでしょう!?!?」
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