第十九相 何よりも強い緊縛

「……何処に行ったんだか」

 生徒会室を出て檳榔子びんろうじの後を追いかけてから数十分。足取りを追う情報が、生徒会倉庫窓から辛うじて見えた檳榔子と思しき後ろ姿の視認しかなかった俺は、あても無く駅前で佇んでいた。檳榔子の帰宅する際の正門からの方角は右へ続く道、しかし今日見た彼女であろう姿は左側へと消えていった。普通なら見間違いで済ますのだろうが、生憎と自分は人の姿背格好をあまり見間違える事は無い。早上がりの日に、何かの用事で何時もと方角の違う道を行ったと考えても不自然は無いだろう。

「しかし……手がかりが無いな。流石に無理がある」

 そう、確かに向かう方角の目星はできていた。そこまで、ではあるのだが。そもそも本当に駅前に来たのかどうかも定かではない事を考えると、今の俺の行動は完全な徒労の可能性もある。しかし、伝えるべき連絡は早めにするのに越した事は無いはずだ。俺は一つ息を吐き、取り敢えず周囲を歩き回ることにした――――その時、視界の端に見覚えのある髪色が映った。

「見つけた……」

 鞄を肩にかけ、学校に居る時には見た覚えのない髪を下ろし眼鏡をかけた姿に思わず視線が吸いつけられ、声をかけるのを逡巡してしまった。その内に檳榔子は前方へと進んでいき、見知らぬ建物に入っていった。そこには学生服を着た男女や不可思議な装飾に埋め尽くされた鞄を持つ人々が多く行き交い、デフォルメと言うものがされたキャラクターの装飾が多く並ぶ店先に思わず二度目の静止をしてしまった。

 人が溢れるそこを見た俺は、あの檳榔子が何故こんなところに来ているのかの理由が皆目見当もつかない状態だった。しかし、漸く彼女を見つけたのだ。慣れない環境や彼女への疑問で足を止める訳にもいかない。俺は意を決し、眼前の建物に足を踏み入れていった。






 放課後、生徒会業務も早く終わり時間が余った私は、ここ最近の忙しさで全くできていなかった趣味に勤しむために、頭に入れていた必要なものを購入しに来た。目的の店舗に入ると、見慣れた人々の波がごった返す中、掻き分け掻き分け進んでいき一つの棚の前に着いた。そこには、様々なプラスチックパッケージが並ぶ私にとっての楽園。絢爛なイラストとポップが視界を埋め尽くし、思わず年甲斐もなく顔を綻ばせてしまう。

 手を伸ばし、いくつかのパッケージを持つ。それらは所謂家庭用ゲームソフトであり、内容はアクション、シューティング、ストラテジー、FPSと言ったラインナップ。私が特に好んでプレイするシリーズであり、新作の発売を知ってはいたものの時間の関係や家の状況が購入を踏み留まらせていたので、今こうしてまとめ買いをすることになってしまった。しかし、一気に購入できることによる多幸感が押し寄せてきている今なら過去の鬱憤は然したる問題ではなくなった。いくつか脳内でリストアップしていたタイトルと、気になったもの数点を腕に抱え、買い漏らしが無いかを確認する。

「――――い」

 よし、欲しいものは揃っている。後はレジに向かい購入を済ませるだけ。

「――――おい」

 目線の先にはレジから続く列。やはりやや狭い店舗なのでどうしても並び列が長くなってしまうらしく、少し待つようだった。とは言っても、複数レジがあるのでそう待つ事も無いだろう。逸る気持ちを抑えながら、レジの最後尾に並んだ。

「――――おい、聞こえてないのか?」

 それにしても先程から何やら男性が誰かに話しかけているのか、ずっと背後から低い声が聞こえてくる。相手は何をしているのだろうか。話しかけられているなら返事をすればいい物を、まさか痴話喧嘩ではあるまい。こんな所でそんなことをしていたら衆目に晒され赤っ恥もいいところだろう。今は我関せずを貫くのが最善だ。

「なあ檳榔子、流石に俺もそう無視を貫かれるのは辛い所があるんだが」

 ――――待て。今後ろの男の声は何と言った?『檳榔子』なんて言う名は凡そ一般的ではないのは承知の上だ。それが自分の苗字であることは重々承知している、名を呼ばれて反応できない訳ではない。

 だが、今ここには私を知る人間はいないはずだ。幾分か見た目を変え、誰も見知った人間が居ないことを確認し、しかもテスト前期間と言う自校の学生が少ないであろうタイミングで来たのだから。

 なのに、名を呼ばれた。よくよくその声を聴いてみれば、先程まで生徒会室で重要な会話を交わしていた『彼』の声によく似ていた。

 私は若干震えながら、そして恐る恐る、間違いであって欲しいと願いながら後ろに振り返った。

「やっと気付いたか……あまり無視を決め込まれるから別人かと不安になったぞ」

 視線の先に居たのは、この場所にはあまり居そうにない屈強な体躯に鋭い赤の瞳、銀色の短髪の男性だった。まぁ――――回りくどい言い方をしないのならば、我妻さんが立っていた。こういったサブカルグッズなどを販売しているお店に彼の様な男性はあまり来ないのが一般的なため、どうしても周りの視線が集まってくる。何度も私に話しかけて、私がそれを認識できていなかったせいで余計に注目が集まっていたが、この際それはどうでもいい。

 問題は『彼にここに来ていること』がバレたこと。

「ぁ…………あ……」

「話すことがあって来たんだが、レジの流れを遮るのもお前の買い物を中断させるのも申し訳ない。入口で待っているから終わったら少し時間をくれ」

 彼はそう言うと、取り囲むように居る人の波をかき分けながらお店の入口へと消えていった。私はと言えば、その背中をただ茫然と眺める事しかできなかった。

 バレてしまった。知られてしまった。見られてしまった。露呈してしまった。露見してしまった。認識されてしまった。気付かれてしまった。

 私の頭の中は幼児が描く画用紙の上の絵の様に煩雑な状態になり、何が正しくて何が間違っているのかも、今自分が何を手に持って、何処に居て、何をしようとしていたのかもわからなくなっていた。視界が歪むような感覚さえあり、辛うじて壁に体を預けながら前方に歩みを進めていく。

 バレた、バレた、バレてしまった。同じ学園の生徒に、同じ生徒会の役員に、よりにもよって彼に。どうする。この秘密は親にバレない様に、私に偶像的理想のフィルターをかけている学園の生徒にバレない様に、必死に今まで隠していたのに。

 ぐるぐるぐるぐる。思考は空回りする。覚束ないままにレジで会計を済ませる。カウンター越しに訝しげな眼を向けてくる店員へ意識を割く余裕すらなく、必要な金額を支払い重い足取りのまま出口へと歩いて行く。

「…………」

 見えた。出口の少し脇、人の流れの邪魔にならない位置で参考書を片手に一人立っている我妻さんの姿が。その周囲には買い物客の集団が遠目に、私と同じように彼の姿を見ていた。それもそうだ。ここで参考書を読みながら立っている男性なんて浮くのは当然。私もできれば今は彼の視界に入りたくないので、後ろから流れてきた集団に紛れて外に出ようと試みる。彼には悪いが、今はここを抜けて明日人違いだったとしてもらうしかない。苦しい言い訳でも今は縋りたい。

 一歩進む、彼は下に目をやったままだ。二歩進む、依然として視線を上げる様子はない。三歩進む、彼の死角になる様に人に紛れ横を通る。四歩すす――――。

「檳榔子」

「…………ぁぅ」

 駄目だった、当然だ。いくら人に紛れていようとも姿が完全に隠れる訳ではない。ましてや彼は武の心得がある。視野角は広く気配にも敏感と考えるのが普通だ。ならばこうして腕を掴まれ、私からすれば死刑宣告の様な名の呼び上げをされるのも当然だった。

「はぁ……何を考えてるのか全部はわかりかねるが、別に俺はこう言ったところやここにあるものに偏見は無いぞ。取って食う真似もしない」

 私の様子を見かねたのか、彼がフォローの言葉をかけてくれた。その言葉はありがたい。ありがたいが、感謝の念を抱く事と彼へどう言い訳をするのかと言う思考は両立する。しなかったとしてもさせる。

「……何が望みですか」

「…………は?」

「私の秘密を……今まで隠してた事を知ったんです……! いくらあなたを信用できる男性とわかっていても、何の対価も支払わず口を閉ざし続けさせることに不安を抱いてこの先生活するのは真っ平御免です……っ。教えてください、あなたは私に何を望みますか、支払えるものなら何でも支払います……!」

「待て、落ち着け、一旦止まれ檳榔子」

「何が不満なんですか! まさか秘密をもうばらまくつもりじゃ――――」

「お願いだ……頼む止まれ。周囲の視線が俺に刺さっている」

 そう言って苦々しく懇願する彼の言葉にはたと意識が戻り、周囲に目を向ける。そこには、私達の様子を見ている数多の視線が取り囲んでいた。そうして初めて、私が彼とまるで痴話喧嘩をしている様な状態なのだと理解した。痴話喧嘩という言葉を思考し恥だと考えていた自分が、まさか数分後にそれをしていたなんて誰が想像しようか。数分前の自分をひっぱたきたくなってきた。

「……ごめん、なさい」

「……場所を変えるぞ、流石に人が多い」

「……はい」

 やってしまった。思わぬことが起こってしまい動転し、普段なら絶対に犯さないミスをしてしまった。もう今は彼の言う通り、人のいない場所にこの身を移すしかない。

「取り敢えず、何処か場所を――――」

「来てください」

 彼の手を取る。私の手とは違う、分厚く大きい手に一瞬怯みながらも、その手を引いて私は前を歩いた。最早逃れられないのなら、腹を括るしかない。私はある場所を目指すことにした。

 彼は初め何か言おうとしたのか、微かに声が聞こえた。だが、それ以上は何も聞こえてこなかった。






 いったい今の俺はどういう状況なのだろうか。これを誰かに問うた所で望んだ答えが返ってこないのは承知の上なのだが、それでもどうにか現状確認をしたい俺は沈黙に浸された空気の中閑静な住宅街の間を歩いていた。

「…………」

「…………」

 彼女に手を引かれ歩き数十分。何処へ連れていかれるのかと思いながらも、先程の鬼気迫る様子を見ていたので声をかけづらいままに黙っていると、大きな和風建築の邸宅の前に到着していた。もうここまで来てしまえば抵抗も無駄だと悟りきっていたから、俺は手の引かれるまま進むままに彼女の後ろを歩いて行く、宛ら生まれてすぐの雛の様になっていた。こんな図体のデカい雛が居るかなどと言う野暮な言葉は心の奥底に仕舞い込んだ。

 何も言われずに石畳の玄関で靴を脱ぎ、生活音の聞こえない廊下を歩いて行く。暫く進んでいくと、襖に遮られた一つの部屋に着く。

「入って下さい」

 彼女は――――檳榔子は俺にそう言い、部屋の中へと入っていく。俺もいつまでも廊下に立っている訳にもいかないので、同級生の女子の部屋に入るという事への若干の躊躇を挟みながら歩みを進める。

 部屋の中は、幾つかの窓と障子から陽の光が射し込む、畳が敷かれた適度な大きさのあるものだった。木製の箪笥や机、座椅子と座布団が置かれており、一般的な女子の内装は知らないが、これがその一般的に該当しないのはなんとなく直感で分かった。物珍し気に見渡していると、先に座椅子に座り机の前に居た檳榔子が、視線を俺に向けると首を傾け前に座るよう促してきた。その案内に従い、俺は彼女から机を挟んで対面の座布団の上に胡坐をかいて座った。

「……いきなり連れてきてしまい申し訳ありません」

「いや……なんというか」

「外でもし会話をしていれば、うちの学校の生徒に見つかるかもと思い……」

「なるほどな」

「それで、先程の話の続きですが」

「それについてだが、俺は別に他言するつもりもないし対価を貰いたい訳じゃない。ただ話があったからそれを話せればいいんだ」

「いいえ、それは私が許しません」

「…………」

「勝手で疑い深いと思われても文句は言いません。ですが、私はそれをするだけの理由があるのです」

「わからないな……ゲームを嗜み好んでいるだけで何が駄目なんだ?」

 俺自身、まだ親父が生きていた頃は多少とは言えゲームを好んでやっていたこともある。それ故に、彼女がそこまで秘匿しようと躍起になる理由がわからない。

「…………私の、家と両親について、ご存じですか?」

「茶道の家元であり母親が当主だったか、父親も武道を嗜んでいると聞いている」

「はい、その通りです。伝統を重んじる家だというのはわかりますね?」

「……あぁ、もしかしてだが――――」

「予想していただいた通りだと思います。私が今日購入していたような物は本来全て禁止されているのです。侍従の一人だけが私のこの趣味を知っていますが、それ以外には隠さなければならないのです。それに、学園の生徒には私たち生徒会に所属する面々を神格化や偶像化して見ている方々もいます。本来それに沿う様に居る必要は無いのですが、私はそれをなるべく崩したくないんです」

「必死に隠そうとしている理由はそれだけか?」

「…………」

 彼女の顔が陰る。やはり、親や学園の生徒の眼だけが理由でもなさそうだ。もっと単純な、明確明瞭簡潔な理由がある。俺はそう思いカマをかけたが、見事引っかかってくれた。素直な彼女を利用したようになってしまったが。

「…………こんな、女性があまり趣味にしない様なゲームばかりにのめり込む姿なんて……誰にも見せたくないんです」

 ぽつりと、彼女が溢す。

「わかっているんです。淑女たるもの相応の趣味を持ち、嫋やかな女性としての身の振る舞いをするべきだと」

 先程の鬼気迫る焦燥に駆られていたのとは違う、逃れられない現実に悲嘆の叫びを含んだ言葉。正座をし姿勢の良かった彼女の背中が、小さく小さくなっていく。膝の上に置いていた手がスカートの裾を握りしめているのが見えた。

「でも、仕方ないじゃないですか。茶道は勿論良いものだと感じています。相応の立ち振る舞いを求められるのも仕方のないことだと思います。でも、でも……!」

「…………」

「心から好きだと思えるものを、息を潜めて、隠しながら、怯えながらやるのは辛いんです」

「……説得は、したことがあるのか?」

「あります……でも、結果はお察しの通り。駄目でした。もう私は隠しながら、誰にも悟られずやるしか道が無いんです。その中でこの事実がバレる危険を持った存在が居るのなら、私は何としてでも隠してもらう様に働かなければならないんです……!」

「…………そうか」

「理由が右往左往しているのは分かっています、煩雑なやり方なのもわかっています。でも、私の事を……少しでも友人として思ってくれているのなら、どうか…………どうか、取引に応じてください」

 声は静かに、荒ぶらず、しかし感情が込められた言葉。彼女にとって俺が『秘密』知ったことは、恐らくどんな手段を用いてでも、どんなに惨めに足掻いてでも隠し通す約束をさせる必要がある。それを図り知ることができないほど、感受性が枯れてはいない。

「……まず一つ、檳榔子に伝えることがある」

「…………」

「俺はお前の趣味を知ったからと言って『檳榔子いろは』と言う人間の価値を下げるものとは思わない。寧ろ、今までどうにもわかっていなかったお前の姿が漸く見られたので嬉しさすらある」

「――――……」

「俺も、今でこそ余裕が無い為にやってはいないが、昔はゲームに興じていた時期があった。お前があの時楽しそうに欲しい物を吟味していた顔や目はいいと思った」

「……あの」

「いつものお前の気の張った顔も凛々しくていいと思うが、あの時の楽し気なお前の顔はそれこそ大事にすべきものだ。それが例え、隠し通さなければならない趣味からおこるものでもな」

「……まって」

「俺はお前のそれを否定も、拒絶も、落胆もしない。それがお前のありの姿のままなのだと、好意的に受け入れることができるからな」

「……ぁ、う」

「だが……それでお前の不安や疑念が消える訳ではないのは分かっている。たかだか二ヶ月の付き合いだ、そう思っても仕方がない。他の長い付き合いの役員ならいざ知らず、外様の俺が知ったからな。だから、俺はお前が納得のいく取引ができるように一つ、要求を思いついた」

 腕を組んだ姿勢から右手を上げ、人差し指を天井に向けながら俺は檳榔子を見た。その言葉に、顔を何時の間にか下に向けていた彼女はゆっくりとこちらに視線を戻した。

「なに、別に大した要求じゃ……いや、もしかしたら少し迷惑になるかもしれないな」

「……いいえ、甘んじて聞きます」

「そんな畏まらないでくれ、短い付き合いとは言え同じ組織の仲間だろう?」

「……すみません」

「謝らなくていい。でだ、要求についてだが――――」

 彼女が眉尻を下げ、俺の言葉を聞く。その内に、不安げだった顔はだんだんと訝しげな顔に変わっていった。

「そんなことで…………良いのですか?」

「俺の本心からのお願いだ、駄目か?」

「……いいえ、それが対価となり得るのなら」

「なら交渉成立だ、早速迎えに行きたいんだが――――」

「私の侍従にさせます、千歳」

「はい、お嬢様」

 檳榔子が誰かの名を呼んだ。すると、やや暗い緑の髪色の女性が襖を開け、そこに立っていた。着物を着た姿が映えるその女性は、俺の方を見ると軽く会釈をしてきたので、俺もそれを返す。

「今から教える場所に人を迎えに行って頂戴。その方には彼から連絡をさせておくので」

「畏まりました」

「あと、料理長に先程の話をして」

「はい、それでは行ってまいります」

「すみません、よろしくお願いします」

 女性――――千歳と呼ばれた人は俺の言葉に対し再び一礼すると、音もたてずに襖を閉めた。従者となる人はやはりこれくらいの立ち振る舞いができるのが普通なのだろうか。

「一先ず、ここで待ちましょう。そう遅くはならないはずです」

「そうだな……すまない、感謝する」

「それはこちらの言葉です」

 今の今まで強張っていた彼女の顔が、一瞬ではあるが緩んだのが見えた。どうやら、少しは緊張状態が無くなってきたようだ。俺はそれに安堵し、同じように表情を緩めながら彼女と束の間の談笑をすることにした。

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