Bloody contract/act.0

ぼるぼっくす@りぺあⅡ

プロローグ

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――僕が彼女と出会ったのはいつの頃だったか。


――探偵業を始めて半年ほどだったろう。


――今も目に焼き付いている光景。


――僕を見つめる真紅の瞳。


――朱色に染まり沈みゆく太陽。


――それと並んで色褪せることなく、炎のように揺らめく紅い髪。


――真紅の少女はニヤリと笑って僕に言うのだ。


――「キミの血、美味しそうな匂いがするね」


――それがしがない探偵『ロウレニス=レンフィールド』と『紅雷の姫君』の出会いだった。

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