Ⅱ-5 揺られたその先で
カゲロウが日光浴からそのまま落ちた眠りから覚めた頃には、空はすっかり夕焼けで赤く染まっていた。カゲロウ達は着替えてホテルに戻り、部屋に荷物を置くと、ディナーに行くことにした。
カゲロウは、ホテルの一階にあるレストランへ向かおうとした。
「あれ?カゲロウくんどこ行くの」
和が、カゲロウを呼び止めた。
「あ?どこってレストランだろ」
「そこじゃないよ。バスに乗って少し行ったところから出てる遊覧船って言ったでしょ」
「え?」
カゲロウは、今日のディナーがディナークルーズだと言う事は、全然、聞いた覚えがなかった。
「あ、そっか。カゲロウくん寝てたから知らないのか」
そうかもしれないとカゲロウは思った。でも、原因は他にもあった。自分が日光浴を始めてそのまま寝てしまう、そのすぐ前。友人の話をしていた時の、和の、あの昔を懐かしむような表情と口ぶりが、カゲロウの脳裏に浮かぶ。
「そうかもな」
カゲロウは、寝ていたことで一時的に忘れていた、胸の中がモヤモヤするような感覚を再び覚え、つい、少しぶっきらぼうな返事をしてしまった。
「何怒ってるの?」
和が、少し困惑したような様子で訊いてきたので、カゲロウは我に返った。
「あぁ……、悪い。まだちょっと眠くてさ」
「カゲロウ、ハヤく」
「ディナー」
フウチョウ達が、カゲロウの服の裾を引っ張って急かした。
カゲロウ達は、正面入り口前のバス停から出ている、ディナークルーズ参加客専用の、船着き場行きのシャトルバスに乗った。十分ほど揺られると、バスは船着き場に到着した。そこには、レストラン部分が全面ガラス張りのドームで覆われている、巨大なクルーズ船が停泊していた。
バスから降りたホテル利用客たちが、次々と感嘆の声を上げる。カゲロウ達も例外ではなかった。
「スゴいな」
「デカいな」
「このディナークルーズの為だけに作られた特別な船なんだって」
「はー、大したもんだな……」
カゲロウ達はそんな事を話しながら、乗船者名簿への記入を済ませると、船内へ入って行った。
全面ガラス張りの船上レストランは、少し照明が薄暗くされており、夜空を一望することができた。昼間の雲一つない、文字通り快晴と言うべき天気は、夜までしっかりと続いたのか、天井を見上げると、月と星が煌々と輝いているのが見えた。
ウェイターに案内された席に、カゲロウ達は座った。テーブルの上には、メニューが置かれている。ウェルカムドリンクの後に前菜があり、メインディッシュとデザートは好きなものを選ぶことができるようだった。その他、ドリンクが飲み放題と書かれていた。カゲロウは、アルコールメニューを見て、その内容に心が躍った。ビールだけでもたくさんの種類が揃っているし、チェーン店の居酒屋ではなかなかお目にかかれないような高級な酒の名前が、いくつかある。
和は、注文のシステムを、カタカケとカンザシに教えていた。
「まず最初に、飲みたい飲み物を選ぶんだって」
「アイスコーヒー」
「サトウいり」
「マシマシ」
「コーヒー好きだね」
和は、少し苦笑いした。せっかくだから、地元のフルーツを使ったジュースを飲むなりすればいいのに、勿体ない―と思った。でも二人がコーヒーを飲みたいならそれでいいか、それなら自分が飲もう。そう思い直して、和はマンゴーのカクテルを頼むことにした。
「じゃあ次。前菜の後に食べるやつね。ねぇカゲロウくん、カゲロウくんは何がいいと思う?」
「ん?そうだな……やっぱ海の幸ときたら刺身で食うのが一番だろ」
カゲロウは、メニューの刺身の盛り合わせの写真を指差した。
「私もそう思ってた。じゃ、それにしよ」
カゲロウと和の食べ物の好みは、元々似通っていた。仕事の合間に食べる物がたまたま同じだったりしたこともあれば、部署の飲み会の時に頼むものも、同じであることが多かった。
「カゲロウ、ワレワレはコレがいい」
「イカスミのパスタ」
カタカケとカンザシが、メニューのイカスミのパスタの写真を指差して、カゲロウに見せた。
「俺もそうくると思ってた」
カゲロウはそう言うと、近くを通ったウェイターに声をかけ、全員分の注文を伝えた。
注文を受けて調理をするので、料理が来るまでは、当然少し時間がある。その間、レストランの中では、スタッフがクルーズ中の注意事項について説明をしていた。今夜はこの後風が少し強くなり、波が高くなる。そのため、時折大きく揺れることが予想される。トイレに立つ時や、展望デッキに行く時など、船内を移動する時には十分に気を付けるように―と言う内容だった。
「ワレワレにはあまりカンケイのないハナシだな」
「トべばいい」
「迷惑になるからダメだぞ」
カゲロウは、フウチョウ達を諌めたが、少し不安になった。自分は海のない地域の出身であり、船に乗ったことがほとんどない。昔、家族旅行か何かで遊覧船に乗った記憶があるが、その時も波が高く、結果的に酷い船酔いで終始具合が悪くなってしまい、景色を楽しむどころではなくなってしまった。
船の揺れに、食事が加わるとなると、更に大変なことになる可能性すらある。料理と共に酒も楽しみたいが、ここは念のため、少し節制しなくてはと、カゲロウは思った。
カゲロウの心配をよそに、クルーズ船はゆっくりと動き出した。それから、スタッフによる船についての説明と、これから進む航路などについての説明が行われた。
「皆様を乗せましたこのクルーズ船は、これより2時間半ほどかけて、ゆっくりとスパリゾートジャパリアンズ近海を回りまして、船着き場に戻ってまいります。船着き場に戻ります一時間ほど前には一度海上に止まりまして、沿岸部より打ちあがります、花火をご覧いただきます」
花火。その言葉を聞いて、船内の客たちからは期待の声が漏れた。
「ハナビ?」
「カゲロウ、ハナビとはなんだ?」
フウチョウ達が、カゲロウに訊いた。
「夏になるとよくやるイベントだよ」
「どんなモノだ?」
「いざ聞かれると言葉で説明するのは難しいな、見る時までのお楽しみってことで」
「どうしてナツにやるんだ?」
「さぁなぁ。最初にやった人がたまたま夏にやったんじゃねぇかな」
カゲロウがそう答えるのを聞いて、和はくすくすと笑った。
「なんだよ」
「ううん、ただ、ちょっと面白くて」
和は、カゲロウとフウチョウ達の会話を眺めているのが好きだ。フウチョウ達は知らないことがあると、すぐにカゲロウに訊く。カゲロウは飼育員として、それに答える。でも、知らないことについては、知らないということを隠そうとしない。しかし、ただ知らないと言うだけでなく、知らない事について、自分が想像した事はとりあえず話す。そんな素直なカゲロウの姿が、なんとなく好きだった。そして、そんなカゲロウとフウチョウ達の姿を見ていると、自分も「そう言えばよく知らなかった」と言う物事に気づかされることがよくある。こうして三人と過ごすのは、とても楽しい。
「ナゴミは、ハナビがどうしてナツにやるかシってるのか?」
カタカケが、和に訊いた。
「ううん、私も知らない。でも、私もカゲロウくんと同じこと考えてた」
「なんだよ、俺の事笑えねえじゃねーか」
二人の様子を見て、フウチョウ達は、お互いに顔を合わせた。
「どうしてナツにやるかもシらないのに、ナツにやるハナビというモノが、みんなスきなのか」
「キミョウだな」
「知ってる人は知ってると思うよ。でもきっと、知らない人の方が多いと思う。けど、知ってるも知らないも関係なく、なんでか好きになっちゃうくらい、素敵なものなんだよ」
和は、花火を知らないフウチョウ達の期待を煽るように、そう言った。フウチョウ達も、それに答えるように、目を輝かせた。
「ね?カゲロウくん」
和は、カゲロウに同意を求めた。
「え?あ、あぁ……そうだな」
カゲロウは、突然のパスと、そのパスを回して来た和の笑顔に戸惑った。
それから間もなくして、テーブルにドリンクと、前菜の小エビのサラダが運ばれてきた。普通のレストランでもよく見るサラダだが、船上と言う空間の特別さや、食材の質の良さも相まって、まったく違うサラダのように感じた。フウチョウ達も、黒くない見た目であるにも関わらず、このサラダが気に入ったようだった。そうしてカゲロウ達はあっという間に前菜を平らげ、いよいよメインディッシュが運ばれてきた。
カタカケとカンザシが頼んだイカスミのパスタは、これでもかと言うくらい真っ黒に染まっていた。カゲロウと和が頼んだ刺身の盛り合わせは、色とりどりの刺身が、花を描くようにして皿の上に並べられている。更に、皿の端にはウニの殻をそのまま皿のようにした状態で、生ウニの刺身が乗っかっている。カゲロウは思わず、生唾を飲んだ。
それから四人はそれぞれのメインディッシュを堪能した。カタカケとカンザシは、イカスミのパスタも気に入ったようで、かなりの勢いで口の中にパスタを吸い込んでいき、食べ終わる頃には口の周りが真っ黒に染まっていた。カゲロウと和は、新鮮な海の幸の味を心行くまで堪能した。気がつけば、カゲロウの酒はどんどん進んでいた。最初に心配していた船酔いの事など何処かに飛んでしまうくらいに、料理に夢中になってしまっていたのだった。
しかし、船酔いはせずとも、アルコールによる酔いは、確実にカゲロウに回っていた。
「ねぇカゲロウくん、デザートどれにしよっか」
和が、カゲロウに訊いた。
「お前と同じのでいいよ」
そう答えるカゲロウを見て、和は、カゲロウの顔が赤く染まり、目が据わっている事に気が付いた。
「ちょっと、酔ってるでしょ」
「ぁー、ちょっと飲み過ぎたかもわかんねぇ。トイレ行って来るわ」
カゲロウはそう言うと、少しふらつきながら席を立ち、レストランから出て行った。
船内にトイレは何か所かあった。レストランのすぐ近くの屋内にもトイレはあったが、カゲロウは、酔いを覚ます為に夜風に当たろうと、展望デッキの方へ向かう屋外の通路の途中にあるトイレに行くことにした。
扉を開けると、夏特有の生暖かい潮風の匂いが、カゲロウを包み込んだ。その途端、カゲロウは少し気分が悪くなり、手すりに向かって、倒れるように寄りかかろうとした。
その瞬間、船が大きく揺れた。そして、カゲロウの身体は、手すりに寄りかかるどころか、そのまま空中に投げ出された。
和は、カゲロウがトイレからなかなか戻って来ないのを奇妙に思った。
「私、ちょっと行ってくる」
和は、カゲロウの様子を見に行くべく、席を立った。
「ワレワレもイく」
フウチョウ達も、席を立とうとした。
「ううん、二人はここにいて。船の中広いから、迷子になっちゃうと大変だし。大丈夫、すぐに戻るから」
和は二人にそう言うと、レストランの外へ出て行った。
和は、レストランから出てすぐの屋内の男性用トイレの入り口の前まで行くと、カゲロウの名を呼んだ。が、反応がない。もう一度呼びかけてみても、反応がない。もしかして別のトイレを使ったのか?そう思い、和はインフォメーションの係員に、他のトイレの場所と、カゲロウらしき男性客を見かけなかったかを訊いた。
「そのお客様でしたら、展望デッキの方へ通じておりますあちらの通路の方へ行かれましたよ」
係員はそう言うと、カゲロウが先ほど出て行った扉の方を指した。
和は、展望デッキに続く屋外通路を歩いた。乗船前よりも風が少し強くなり始めていて、船の揺れも大きくなっている。和は、手すりに掴まりながら前へ進んだ。やがて、途中にトイレの看板が見えたので、そこの男性用トイレの入り口からも、カゲロウの名を呼んだ。が、やはり反応はなかった。
和は、更にその先にある展望デッキにまで足を延ばした。酔い覚ましの為に夜風に当たっているのかもしれないと思ったからだ。展望デッキにいた人はまばらだった。まだ、花火が始まるまで時間があるし、レストランでのデザートの提供もまだだったからだ。だが、その中にも、カゲロウらしき人影は見当たらなかった。
和は、急に嫌な予感がした。それも、身の毛がよだつほどの、嫌な予感だ。それから、急いで今来た通路を引き返して、インフォメーションの係員に詰め寄った。
「あの!本当に、彼はあの扉から外に出たんですか!」
鬼気迫る様子で詰め寄る和に、係員は困惑した。
「え、ええ、間違いありません。確かに見ましたから……」
「なら、今すぐに船を止めてください!!何処にもいないんです!!海に落ちたかも!!」
レストランでは、何も知らない客たちに混ざって、フウチョウ達がアイスコーヒーを飲んで、和とカゲロウの帰りを待っていた。
その時、船内のスピーカーからチャイムが鳴り、呼び出し放送が流れた。
「お客様のお呼び出しを申し上げます。白毛カゲロウ様、白毛カゲロウ様。お連れ様が御待ちでございます。インフォメーションセンターまでお越しください」
フウチョウ達は、和がまだ戻らないことと、放送でカゲロウの名前が呼ばれているのを聞いて、奇妙に思った。
「カゲロウ、どこにイったんだ?」
「ナゴミ、まだミつけられてないのか?」
その次の瞬間、和が慌ただしく、レストランの中に戻ってきた。先ほどまでとは明らかに違い、息が上がっていて、目に見えて動揺している様子だったので、フウチョウ達は驚いた。
「ナゴミ、カゲロウは?」
「ミつからないのか?」
フウチョウ達は、和に訊いた。その瞬間、和はフウチョウ達に抱きついた。
「カンちゃん……!カケちゃん……!助けて……!」
和がインフォメーションに船を止めるように詰め寄っていた頃、丁度船は花火の為に停泊する地点に止まろうとしているところだった。和の頼みで止めるまでもなく、船は海上で停止したのである。
その後、放送で呼び出しても、カゲロウが現れなかった事で、インフォメーション係員は和の言っていたことが嘘ではないかもしれないと思い、操舵室に連絡を取っていた。その連絡を受け、船長は船着き場から救助隊を呼び出し、捜索に当たらせることにした。だが、現場に辿り着くまでは時間がかかる。もし、カゲロウが本当に海に落ちていたら、待っている間に彼の命が消えてしまう。
カタカケとカンザシは、憔悴しきっていた和の頼みを聞いて、船外へと飛び立った。
「船長、外にフレンズらしき黒い飛行物体が二体見えます」
船員が、操舵室の前を横切って飛んでいくフウチョウ達を見て報告した。
「乗客の中にフレンズがいたか……。ここは彼女らにも頼るほかない」
船長は、遠くへ飛んでいく二つの黒い影を見つめながら言った。
フウチョウ達は、操舵室の前を横切った時に、船が今どちらを向いているかを確認した後、陸地のある方向を見て、船が通って来たであろう大体の航路を予想した。そして、その上を二人で一定の距離を保ちながら飛び、カゲロウの捜索にあたった。
だが、なかなかそれらしき姿は見つからない。フウチョウは、元々渡り鳥でもなければ、そんなに長く飛んでいられる鳥でもない。それはフレンズになってからも変わらずで、二人は次第にバテ始めていた。
その時、海の向こう側から、光を放つ物体が接近してくるのが見えた。その物体も、フウチョウ達に気付いたのか、眩しい光を二人に向けた。
「カンちゃん、カケちゃん!」
聞き覚えのある声が、その物体からした。物体の正体は、救助隊のボートだった。そして、そこに乗っていたのは、数名の救助隊員と、昼間に海水浴場で出会った、オキゴンドウだった。
フウチョウ達は、オキゴンドウの姿を確認すると、彼女が乗るボートの上に着地した。
「こんな所でどうしたの?」
「ゴンちゃん、カゲロウ、ミなかったか?」
「えっ?まさか、捜索依頼があったクルーズ船のお客さんって、カゲロウさんなの!?」
フウチョウ達は、ゆっくりと頷いた。
オキゴンドウは、海に飛び込んだ。その後ろを、救助隊のボートがサーチライトで照らしながらついて行く。
「大丈夫だ、俺たちが必ず見つけてやるからな」
救助隊員が、飛び疲れて休んでいるカタカケとカンザシを励ました。
「もう少し離れたところで、別のボートが捜索している。だからきっと見つかるはずだ」
隊員がそう言った瞬間、オキゴンドウが海から顔を出した。
「見て!」
オキゴンドウの手には、靴が握られていた。
「カゲロウのクツ!」
カタカケとカンザシは、それを見て立ち上がった。そして、勢いよく飛び立った。
この辺りにいるはずだ……、二人はそう思いながら、付近を飛び回った。オキゴンドウも、水中から探した。隊員たちは、複数のサーチライトを使ってそれぞれの別の方向を照らした。
やがて、オキゴンドウは、目の前に、力なく浮かんで漂っている人の姿を発見した。その人の靴は片方が脱げていた。オキゴンドウは急いでその人を抱きかかえると水面から顔を出して、ボートの方に向かって叫んだ。
「要救助者発見!!」
カタカケとカンザシが、オキゴンドウの近くまで飛んでいった。
すっかり水に濡れて、顔も青白くなっていたその人は、間違いなく、カゲロウだった。
「カゲロウ!」
フウチョウ達は、カゲロウに呼びかけた。だが、返事がない。
「すぐに引き揚げて人工呼吸しないと……」
オキゴンドウがそう言ってボートの方へカゲロウを連れて行こうとした、その時だった。フウチョウ達は、二人でカゲロウをオキゴンドウから引っぺがし、そのまま船の方へと引き返し始めた。
「あっ!?カンちゃん!カケちゃん!待って!」
オキゴンドウは、二人に呼びかけたが、二人は聞く耳を持たなかった。フウチョウ達は全速力で、船に向かって引き返していく。救助隊も、その後を追った。
船の展望デッキで、和はベンチに腰かけていた。彼女はただ、カゲロウ達の無事を祈っているほかなかった。
すると、目の前に、二つの黒い影が舞い降りてきた。
「ナゴミ」
カタカケとカンザシが、そこにいた。二人は、息を荒げながら、一人の男を抱きかかえていた。二人は、男をそっとデッキの床の上に置いて寝かせた。
「カゲロウくん!」
和は、慌ててカゲロウに駆け寄った。花火を見るためにデッキに来ていた何も知らない他の乗客たちも、何事かと思い、近寄って来た。
「ナゴミ、カゲロウをタスけて」
カタカケとカンザシが、和に言った。その声は、震えていた。
「ナゴミは、おイシャさん」
「カゲロウのコト、タスけて」
和は、言われるまでもないと思った。彼女はすぐさまカゲロウの気道を確保する手順を取り、心臓マッサージと人工呼吸を始めた。何度も何度も、彼女は懸命にその作業を繰り返した。
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