第142話「ありえない?いや、まじ卍」

 昭和三十四年九月二十六日、愛知県江南市。

 伊勢湾台風が日本列島に上陸したこの日、武功夜話が現れた。

 歴史学者は武功夜話(一般人の想定する戦国時代の史料・前野家文書を指す言葉。戦国時代の史料のはずなのに当時使われていなかった言葉や戦後にできた地名が出てくる誠に不思議な本)よりもずっと信長公記のような一級史料が史料価値が高いと考えていたが、一部研究者やマスコミがこれを世紀の大発見として喧伝した。そのために大河ドラマや時代小説などで盛んに史料として使われたが、史料の原本はいつまで経っても研究者に公開されず、所有者の自宅に秘蔵されたままであった。

 だがいきなり長いレールガンをもった女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で女子高生の大群を戦国時代に派遣した。

 まじ卍は古語辞典に掲載された。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る