第141話「夏と浴衣と文豪女子高生」
平成三十一年、八月二日。
夏祭りにやってきた文豪女子高生たちが現れた。
夏祭りは文豪女子高生たち(一般人の想定するい歴生115話に出てきた変態たちを指す言葉。あの回に関してはあまりに下品だったと二次創作作家もちょっと反省している)よりもずっと剣豪女子高生たちのような女子高生が似つかわしかったが、夏祭りという祝祭空間はそれがいかなる者であろうと来る者は拒まないので堂々とやってきては女子高生の浴衣姿を視姦していた。浴衣姿の裾からチラッと見える脚とか女の子の下駄履きって凄くエッチだな、と呟きながら谷崎潤一郎女子高生は川端康成女子高生とともにしみじみ綿あめを口にする。
だがいきなり空に大きな打ち上げ花火が空高く上がって、同時に江戸川乱歩女子高生の姿が見えないことに気がついた。
お母さーん、と、どこかからともなく母を呼ぶ声が聞こえた気がした。
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