メンテ明けのクソ重い時間帯。

ものの見事にガチャに爆死した宮本武蔵女子高生が現れた。

宮本武蔵女子高生はソシャゲ（オタクの想定する共通の話題を作るためのコミュニケーションツールを指す言葉。もっと他に話すことないのかおまえら）そのもののゲーム性よりもずっとガチャの齎らす射幸心に中毒していたが、今回のイベントで実装されたキャラは絶対に好きになれる予感がしていただけに、予算が尽きた時の落胆は大きかった。佐々木燕は宮本武蔵女子高生のあまりの落胆ぶりに、自分がまた多重次元屈折現象を使おうかと提案した。

だが順調に洗脳されてきた宮本武蔵女子高生は前回殺すのを忘れていた卜伝部長の息の根をしっかり止めると、チートを使ってキャラを手に入れるのは真にキャラを愛しているとは言えず、むしろそのキャラを手に入れるためにガチャに注ぎ込んだ金額だけがキャラへの愛を測れる唯一の指数なのではないかと真顔で主張し始めた。

金で愛は買えないが、愛で人に金を払わせることはできるのだ。