第33話「太古の闇に蠢く王」

現在から約八〇〇万年前のエチオピア。

鬱蒼と繁るジャングルに、現在のゴリラの祖先にあたるチョローラピテクス・アビシニクスが現れた。

チョローラピテクス・アビシニクスはウラノピテクス(一般人が想定する人類およびチンパンジーの祖先にあたる化石類人猿を指す言葉。……いつも思うのだが一般人ってなに?)よりもずっと知能が低かったが、ウラノピテクスに比べて体格が大きく、力強く、なにより心優しい生物だった。それは現在におけるゴリラ社会となんら変わりがなかった。しかし、そんな彼らの子孫となるゴリラ族も八〇〇万年後には人類による開発や乱獲によって徐々に数を減らしていき、二十一世紀には絶滅さえ危ぶまれる運命となっていた。

だがいきなり長いレールガンをもった女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でチョローラピテクス・アビシニクスのためにモノリスを設置した。

地球は猿の惑星になった。

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