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keびん
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今日久々に友達と集まった。
もうすぐ寝ようとしてたところ、向こうからの誘いがきた。少し緊張した。久々と言っても一ヶ月には集まってたはずなんだけど。
集まったのは自分を含めて三人。二人は買い物していたそう。自分が二十歳になるからと、親にプレゼントを用意してたらしい。品行方正。彼ら買い物を終えた後、腹を満たす為にファミレスによろうとしてた。ついでに近くに住んでいた自分を呼び出したそうだ。
車で迎えにくるとの連絡。それなりに急いで着替える。持っている服が少ない為、パターン化された服装だったがまあいいだろう。コンタクトもワックスもつけずに外に出る。思うより寒い。もう四月に入ったはずなのに、真冬の寒さがぶん殴ってくる。夜の冷え込みを舐めすぎていた。車に乗り込み、近くのファミレスへとよる。
いつもは混んでいる駅前の交差点も、深夜故にスイスイ進んでいく。ものの数分で目的地に着く。勿論店の中は人も少なく、非常に快適なくらいの空間になっていた。普段は騒々しい店内も、嘘みたいに静まっていた。ドリンクバーとサイドメニューを頼み、近況を話す。
自分のしたい事と周りの大人の意見がうまく噛み合わないことを明かす。彼らはしっかり話を聞いた上で、解決案を出してくれる。本当にありがとう。中々僕の周りにはこういった人間がいなかった。僕のことを全否定し、自分のやっていた事が全て正しいからその通りにしろ。と命令する人間は山ほどいる。彼らのような貴重な人間は、存在自体がホントにありがたい。一人は言う。「思うようにやってみればいい。失敗しても、またやってみればいい。トライ&エラーを続ければそれが糧になっていくよ。」誰かの本で得た知識らしいが、嬉しかった。背中がぐうっと押された。今まで独りで抱え込んでいた物を蹴っ飛ばしてくれた。
「無責任かも知れない」と彼は少し心配していたけど、その無責任が何故か心地いい。使い方によって良くも悪くもなれるのかもしれない。けど、今の僕にとっては最高の応援歌だった。自分のしたい事に向かって愚直に進んでいく勇気を貰った。
ありがとう。僕はまだ前進できる。
4/3 keびん @momo10nanami03
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