5.バラスコでの厄災ー2 空気を吸いに

一夜が明け、窓から気持ちの良い日が入ってきている。

カーターは窓際で寝ていたので日が入ると同時に起きた。

すると、パーカーがいない事に気づく。

「あれ?パーカーがいない…」

と、寝ぼけながら辺りを見渡した。どうせトイレだろう。

カーターは立ち、食堂の方へ向かった。食堂には既にクレアがいた。この匂いは卵焼きに味噌汁、ご飯、そして魚…ブリ?かな?

カーターは予測をした。

「おはよう…クレア。美味しそうだね。」

「おはようございます。美味しいです。特にブリが。」

クレアはブリが好き。

そう会話をすると、カーターはブリ、卵焼きなどを食べ始めた。

すると、二階からイザヤが起きてきた。

「俺の分はある?」

カーターは答えた。

「あるよ。ここに。」

と、イザヤもきて食べ始めた。

「あれ?パーカーは?」

カーターはパーカーの話をした。

「え?部屋にいないの?」

と、クレア。

「それがいなくてさ。部屋にも食堂にもいない、おかしい…」

と、不思議がっていると、直後にドアが開きパーカーが外から入ってきた。

「パーカーどこ行ってた?朝食べないの?」

カーターは話した。

「いや、もう食べた。」

と、パーカー。

カーターはもう一度聞いた。

「パーカーどこ行ってた?」

「どこも……ちょっと外の空気を吸いにな。」

パーカーは答えた。

パーカーは考えこんだ表情をしていた。

何かあるのか?

パーカーは部屋に戻った。

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