日常の出来事

@yomekawarimono

第1話 キャベツもらった。

セルフのガソリンスタンドで給油していた。


そこへ軽トラで来た体の小さなお婆ちゃんが

荷台に積んであるキャベツを配り始めた。


わたしのところにも来て、笑顔だが無言でキャベツをくれた。


お婆ちゃんは「どうぞ」とか言わない。

無言でキャベツを差し出されても、皆ちゃんとキャベツを受け取る。


どこのお婆ちゃんか知らない。

スタンドの人も何も言わない。


帰りの助手席には、はだかのままのキャベツが1つ転がっている。

キャベツ1つで心が温まった。


千切りにして揚げ物に添えてもよし、味噌汁にしてもよし。

春キャベツは美味しい。


これが田舎のいいところ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る