君は春を告げに来る。

悠絃-ゆい-

✿君との出会い

きみはじめて出会であったのは、中学ちゅうがく年生ねんせいころ

そのとしはるしをしたぼく新居しんきょ近所きんじょ散歩さんぽしていた。

近所きんじょにはかわがあって、川沿かわぞいには沢山たくさんさくらえられていた。

桜並木さくらなみきあるいているとき、一本いっぽんさくらしたきみた。

しろちいさなねこ

いつからそこにたのか、しろねこはなびらまみれになっていた。

そば近寄ちかよると、きみちいさなこえで「にゃぁ」といた。

ぼくは、いえきみれてかえることにした。

ちちねこ苦手にがてだから、両親りょうしんには元居もとい場所ばしょもどすようにわれたけれど

なんとか説得せっとくして、ねこうことをゆるしてもらえた。

ひろったねこぼくは「桜花おうか」と名付なづけた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る