子どもの教育向上推進法<リケジョとブケダンの話>
千代田 晴夢
私の住む世界
――どうして私はこんな世界に住んでいるんだろう。
そう思い始めるとキリがなかった。
私には夢があるのに。
――子どもの教育向上推進法が施行されました。
ニュースで大々的に報道された。なぜならこれは、今までの教育を大きく覆すものだからだ。
私は田原理花。中学二年生だ。
朝起きたとき、ニュースを見て衝撃を受けた。なんだよ、これ。
子どもの教育向上推進法【要約(理花の解釈)】
・教育を受けるのが可能な年齢を4歳からにする
・義務教育は6歳から18歳までの12年間とする
・学校では3つのコースを作る(文系、理系、体育・芸術系)
・各1年生の1学期始めの日にテストをし、学校側が生徒の得意分野を判断・生徒に通知し、そのコースに行ってもらうように説得する
・年二回抜き打ちテストを実施し、選ばれた者は飛び級できる(ただし得意分野のコースのみ)。欠席者も受けることができるサービスを検討中
・少子高齢化社会が進む中、すぐに働く人材を確保することを狙いとする
――私は、大人の敷いたレールなんかに乗っかりたくない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます