第4話 お題:シチュエーションラブコメ

【KAC3】シチュエーションラブコメ


 編集部より

 ***

 私、ラブコメ好きなんですよね。(ここからどれだけラブコメが好きかを語った文章がありましたが、全カット)そして、今最も盛り上がりを見せているのは「シチュエーションラブコメ」と呼べるジャンルではないかと考えております。


 簡単に言えば、2人のメインキャラクターが登場し、お互いのポジションや関係性がある程度決まっていることから生じる、両者の掛け合いを楽しむ作品を指します。


 このジャンルにおいて最も大事なポイントは、「いかに魅力的なシチュエーションをセッティングできるか」につきます。

 例えば「お互いに好きあっている同士が『いかに相手から告白させるか』で競い合う」とか、「からかい上手な女の子と、いつか仕返しがしたい男の子の仕掛けあい」とか、「お互いにライバルのふりをしているけど、本当はただ両片思いの保安官と賞金稼ぎ」など、いま実際に人気を博している作品の多くは「一言で説明できる関係性にある2人の会話劇」を軸に話が展開されています。


 カクヨムのラブコメジャンルは日に日に盛り上がっており、大変素晴らしいシチュエーションラブコメが次々と生み出され、書籍化作品にもなっています。そしてこの火種を絶やしたくない、むしろさらに強く燃え上がってほしい!という担当者の個人的な思いを、今回のお題として皆様にも受け取っていただけますと幸いです。


 ジャンル不問。ですが、作品の中核を「ある限定されたシチュエーションから生み出されるラブコメ」に据えた作品にご挑戦ください。

 ***


 みなさん。

 気づきました?

 KAC1、2と3の違い。


 編集部からのお題についての説明が長ッ!!!


 つまり、編集部さんはこのお題にメチャクチャ力入れてるって事です。


 個人的な見解なんですが、多分思ったより賑わってるから、これをチャンスとばかりに、自分の好みのストーリーを寄せ集めたい、あわよくばそこから、更に自分の萌えツボを連打してくれる作家を探したいという、ベッタベタの下心があったんじゃないかと。


 …………いけないいけない。

 危うくセルフレーティングかけなきゃマズイ言葉使うトコだった。

 えーとね。もっとソフトリィな言葉言葉……

 ……思いつかない。

 えーとえーと……

 ダメだ。もう上手い言葉が出てこない。


 言ってしまえば、自分だけが気持ちよくなりたい◯◯行為って事です。

 すんません……ホント思いつかなかった。


 人には、得意不得意があるやん?

 でも、それって、その人の好みとは≒(ニアリーイコール)だったり、場合によっては正反対だったりするんだよね。


 ラブコメ、好きじゃないけど書くのは得意です、とか逆に、好きなんだけど下手だったり。


 お題を『シチュラブコメ』とすれば、例えばラブコメがあんま好きじゃない私も、書くわけですよ。

 そしたら、あらまぁ不思議! 書いてみたら超絶上手いじゃんこの人っ!!

 って事になるかもしれないって事ですよ。

(※実際はド下手です)


 そういう人をスコップする為に、そして好きな話をお腹いっぱいになるまで読みたいっていう、ね。下心があったんだろうなぁって。


 じゃなきゃ、コレだけがジャンル縛りとか意味わからないじゃん!!



 ……ま、なんでこんなクダ巻くかってーと……

 身体がよじれて千切れそうになるほど、ラブコメが苦手だからですよ……


 お題は出てすぐ見たんさ。

 でもね。

 ホントに、何にも、これっぽっちも、出てこなかった……

 ヤバイぐらいにね。


 で、本来ならやらない『自分の作品を書く前に他人の作品を読む』って事を、ここでやりました。


 やらなきゃ良かったよね。


 更に何も出てこなくなり、唸るほど辛い目にあいました。


 ラブコメラブコメラブコメラブコメ……

 呪文のように繰り返す。

 シチュラブコメシチュラブコメシチュラブコメ……

 お百度参りのように繰り返す。

 ラブだよラブラブラブラブ……


 出なかった。


 というワケで、過去エタった自分の作品からネタを引っ張ってきた。


 それがコレ。



 百年の恋

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888828957


 もともと、サバコンが終わった勢いで、タイトル斬り用に書いていてエタったヤツです。

 もともとの作品を書いていた当時BBA萌え全盛期で。


 ぜっっっっったいに、編集部が求めてないキャラだったけど、私が好きなので書ききったった。


 取り敢えず、これで皆勤賞への望みを繋いだんですよ。

 ハイ。



 そして。

 いつもここで、私からのおススメ作品をお伝えするトコロなんですが。


 私、ホントにラブコメ苦手なんですよ。

 勉強の為にと思って沢山読んだんですが……


 下手したら、たった4000文字が読み切れなかったり……

 本当に苦手なんです。

『嫌い』じゃなく『苦手』。

 脳が読むのを拒否するんですよ。

 そう、まるで物理の教科書のように。

 そう、まるで英語のマニュアルのように。


 そんな中で、私が面白い! と思ったのはコチラ。



 夢のまいほーむ

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888814249

 木沢 俊二

 https://kakuyomu.jp/users/k1sh



 やられた。

 最後にやられた!!


 ほのぼの会話劇です。

 ほんわりした気持ちで途中まで読めました。

 途中まではね。

 最後にね。

 最後に、思わず爆笑してしまった。


 この作品も、編集部が期待した『シチュエーションラブコメ』ではないのだろう。

 が。

 間違いなく、規定通りに書かれている。

 だから、カテゴリエラーではないのだ!!


 面白かった!




 さて。


 無理難題を何とか乗り切って、私は油断していた。

 まぁ、それだけ苦しんだので、『もうこれ以上苦しむような作品なんてねぇべ』と、油断ぶっこいてたんですよ。


 次に。


 真の地獄が待っているなんて、気づかずに。

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