ずっと一緒だよ。~突然過保護のイケメン幽霊に憑かれたら・・・!?
優奎日伽
第1話 プロローグ
そこはとても温かくて、安心する。
母親の胎内に戻り、羊水の海で揺蕩っているようだ。
ずっとこの場で眠っていたい、そんな気にさせる。
ここに居たらもう、痛みも辛さもきっと無縁だ。
躰を赤ん坊のように丸めて、ふわふわと漂っていたい。
―――みんなが待ってるよ
誰かが言った。
そっと頭を撫でられて、顔をそろそろ上げると小首を傾げた。
目の前に差し出された手を躊躇いもなく握ると、何故だか胸の中が満たされて、ぽかぽかと暖かい。
手を引かれて歩いていた。
心は凪のように穏やかで、安寧だ。
嬉しくて顔を見上げた。
なのに相手の顔が見えない。
―――あなたは、だぁれ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます