第4話 バラ園の妖精
ホテルから戻った4人は元の道を戻り教室の黒板から現れたドアから教室に戻る
「それにしてもまだ慣れないな黒板から出入りしている見たいで」
樹達はその話に夢中だった。
いつの間にか戻ってきた
「樹、陽月先ほどの連携プレイ見事でした
次はホテルからの申し出でローズティの製作変わった飲み物、薔薇限定の課題が出された、これはホテル側の職員が使用する物だから期間は1週間優秀賞にはMPは2千ポイントが支払われる」
教室は歓喜に溢れる2千もあれば色んな物を買えたり食事も楽になる
「
「基本的にMPを使わずに作るようにしてもらいたい山の方角にバラ園があるからそこから貰ってくるといい」
「準備が出来たら言いなさい付き添い役を校長先生から頼まれている、あの山にはバラの守役の妖精がいてね僕は知り合いなのだ」
まずはバラが必要それも大量に迷ってる暇は無い
「
皆一斉にハモってしまう。
「ねぇ陽月、ローズティ以外も作って見ない?ローズゼリーとか絶対美味しいと思うの!」
困ったような顔をして
「先生デザートを作っても良いですか?」
陽月は
「良いですね!デザートとは、とても素晴らしいMP《魔女ポイント》を追加しましょう質問は?以上ですかないならバラ園に行きますよ。」
「そう!マジックキーを忘れずに持つようにお願いします」
学園の裏には山がありクロエ校長の所有する山で色んなものを栽培しているようだ。
山には案内板の矢印があり右に行くと薬草の採取所、左に行くとバラ園と書かれていた。
「薬草を取りに行くときは気づかなかった」
「そうだね樹でも最近立てたものじゃないみたいだよ」
「実はバラ園の妖精は以前、魔女見習いだった僕のパートナーでね今は妖精見習いの指導をする先生でもあるんだ。だから君たちを連れ来たかった!」
バラ園に着いた
薔薇に囲まれた門には赤や白、黄色、この薔薇を維持するには相当な努力が必要だ。
「なっ!凄いだろ元私の妖精ブルーローズがここを経営している」
「
樹は気になり
「いや!違うよ君たちはブルーローズの手伝いを終えた後、報酬で貰えるようになっている。」
バラ園では門にカードキーが必要で
の鉄格子は上下に移動して鉄格子は見えなくなる。
薔薇の門を通ると、数多くの妖精が薔薇のお世話をしている。
バラ園の中はフラワーショップやアクセサリーの店が数多くあり、
教師の課題なんて必要ないんじゃ
と思うくらい充実している。
「
樹がみんなの代表で代弁してくれる。
「あぁ!ここにある物は持ち出せないんだよ学校にある物で代用して作るここの薔薇はご禁制の薔薇解るかね?」
ここにいる妖精は下級妖精に指導する妖精で持ち出せないとなると
それ以上の位、精霊が存在する。
「まさか精霊のための薔薇なんですかここの薔薇は?」
樹の推測で
「ご明察、精霊と言っても何体いるのか不明しかも薔薇は妖精や精霊にとっては食料やアクセサリーになる服なんかもそうだ!君たち4名は薔薇のお茶とデザートを学んで欲しい」
すると、
「どうやら、私はブルーローズに呼ばれたようだ。君たちも一緒に来なさい、ここで妖精は召喚させておくように。」
そう、普段は生徒手帳に妖精は入っており妖精の体力の消耗が激しいため長くは召喚出来ない。
ここでは妖精の体力は全然減らずむしろ元気になるようだ
「ここの妖精は警戒心が強くてね君たちにはまだ信用されてないようだ」
まだ信用されてない、せいでちょっと近づくだけでサッサーと逃げてしまう。
「まぁ何だとりあえずブルーローズがいる所に向かおうか!」
バラ園の周囲は薔薇の囲いで外からでは何も見えない状態になっていて中に入るとバラ園ではなく、町そのものだった。
バラ園の奥は神殿があり
中に入るとブルーローズは青い薔薇の世話をしていた。
「来ましたね!
まるで、全て観て来たような喋りかたで見透かされているように感じる。
それぞれの妖精を召喚し
「なぜ?貴方がここに居るんですか精霊女王様、貴女は行方不明になってらしゃると伺いましたが。」
「今の私は彼の契約者です私の世話係の精霊に仮の妖精女王を任せています。それほど事は深刻なのです」
精霊女王の話だとクロエとシロエの話だそうだ、2人の魂は長いこと2分割されてかなりの年月が経つ
クロエはいつも平気そうな顔をしているが、相当な魔力を使うそうだ。魔力を補充するにはここで魔力を補充しなければ魔法は使えない、となれば彼らにスイーツやローズティーを作って補充しなければならない。
他の教師も同じで食べ物やローズティーでの魔力回復かここでの本の持ち込み回復させるかの2通りしかない。
教師達は仕事上忙しく、来れないので生徒に体験学習として毎年行かせている。
「クロエに倒れられると困りますからね陽月の兄を借りてクロエの監視役をしています。しかし良く分かりましたね私だと」
精霊女王はブルーローズに尋ねる
ブルーローズは代々妖精女王になる定めで血縁であればすぐに見つける事ができる。
「たやすい事です、先代様クロエの事はわかりますがご自分の立場を考えて行動を.......」
精霊女王は片手をブルーローズの顔に向け皆まで言うなと行動をとる。
「時間がありません早く生徒達に作り方を」
「分かりました、できるだけ高レベルの物を作れるように指導します、宜しいですね
奥の間から
「やぁ!
「あぁ終わったよ早く始めようか!俺はローズティを作らせてもらう幸い風の妖精と水の妖精と契約してるからね。
楓月は話題を切り替えるように
(何で、そんなことを知っている?)
と
「なら、俺は陽月と組むかデザート作りだな!」
陽月は顔を赤らめ作業をして
まずは、集めた薔薇の花弁を丁寧に取り鍋に入れて砂糖と花弁を入れて煮詰めるドロドロになったら薔薇ジャムの出来上がり、そのジャムをゼラチンと混ぜて形は悪いが味は確かなものになった。
蜂蜜に薔薇の花弁を漬けて、ゼラチンで固める見た目も美しく、美味しそうな透明なドーム型に赤い薔薇が咲き美しくなった。
後は紅茶だ、
「手際が良いわね
「あぁ!クララ婆ちゃんに仕込まれたからな」
クララとは、クロエ校長の昔からの友人で今はこの町でアロママッサージのプロで小さな店を開いている。
準備は整った後はブルーローズに採点を付けてもらうだけだ。
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