優しい人よりヤクザが好き

穂狸

第1話 決意

借金まみれの両親と血の繋がらない姉弟。そんな家で暮らす日々。学校も行って好きな夢追いかけて...って贅沢言えるわけないよね...


ある日、私に妹と弟ができた。借金でお金もないくせに、"路地裏で倒れそうだったから連れて帰ってきた"だって。根が優しい両親は騙されやすくお金の管理が苦手だったがために今、学費さえ滞納しつつある状況だ。

だから...


お母さん「凜、学校やめて働いてくれない?」

お父さん「お願い。家計を支えてくれ。」


やっぱそうだよね...

「わかった。就職はできないかもだけど、頑張るね。」

両親「ホントにごめんね。ありがとう。」



明日が最後の学校だ。もう夢を追いかけられない...。


「おはよー」 友達「「あー凜おはよ」」


最後の日なのに友達は相変わらず元気にボケかますから、何か急に寂しくなってきた。


(放課後 校長室)

「今までありがとうございました。」

校長「君がいなくなるのは勿体ないけど、親御さんのことを考えたら、仕方ないなぁ。」

担任「また何かあったら相談して。学校をやめても、私たちは貴方の味方よ。」

「ありがとうございます。失礼します。」


よし!もう決めた。夢のこと忘れる!忘れてしっかり働いて家族を支える。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る