　どうやらこのお題は得意な作者と、全く馴染みの無い作者で大きく分かれたのではないでしょうか。

　しかも「ラブコメ」ではなく、「シチュエーションラブコメ」。

　「フクロウ」、「２番目」という朗らかなテーマのあとに、どーん、と特大級の爆弾を落とされたようなこのお題。KACの３つ目にして与えられた大いなる試練を前に、早くも皆勤賞を離脱された方も少なくないのではないでしょうか。592作と、一気に参加数も減っています。

【KAC3】シチュエーションラブコメ

@dekai3様：今日、僕は僕を育ててくれた愛する母さんに殺される

「このラブコメは真似できない……絶対に！」

途中から謎解きに変わり始め、それがやがてゆっくりと明らかになり始める……それがたまらなく面白い！

この斬新さ、爽快です！

　この編集部様達の核爆弾級のお題試練にやさぐれていた私は、他の作品を読み漁りました。そしてこの作品に出会いました。

　まずキャッチコピーが「これが俺のラブコメだ喰らえ」。小説の情報のところが「ラブコメとは書いてあったけどコメがどういう意味か書いてなかったし」。これは……まさか、期待も膨らみます。

　内容は——期待通りの常識に真っ向からぶつかる素晴らしい作品でした。

　「殺される」というフレーズから想起されるダークな印象。それはその後も続きます、さらにエスカレートし……。一件完全にお題とは切り離した作品かと思いきや、最後に一気に綺麗にまとめてくださります。

　そしてもう一度読みます「これが俺のラブコメだ喰らえ」

　そういうことかっ！！！！　全てが一気につながり、満足、ごちそうさま。となる作品でした。

　続いてKAC4。KAC3を乗り越えた人にはなんと平和的な言葉に見えたでしょうか。

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