第25話 献血
「献血にご協力くださーい」
通りがかった駅で、移動献血車が留まっている。往来の激しい駅前だが、私が十分ほど車や呼び込み人を見ても、献血に向かう姿はいない。
私は少し人目を気にしつつ、献血車へと向かっていった。
「献血に協力したいのですが」
呼び込み人は快諾して私を車内へと引き連れる。流れるように問診や血液検査を受け、無事に採血へと踏み込んだ。寝台に寝かされ、採血の針が腕を刺す。
パックに流れていく青い液体を眺め、あっという間に200mlの採血は終了した。
「ご協力ありがとうございました!」
エネルギーも補給し終え、私は誇らしい気持ちでアンドロイド用献血車を出た。
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