第18話 秘密

 「博士、今日で六日間連続で徹夜じゃないですか。そろそろ休んだ方が」

「いや! インスピレーションが溢れるうちは寝ない! お気遣い感謝する!」

 助手君に言われるまで、私が寝ていないことなど意識していなかった。何せ現在私は、世界を驚嘆させる大発明をこの手で作り上げているのだから!

「博士、そもそも何を開発されているのですか?」

「それは例え助手君だろうと口外出来ない! 企業秘密だ!」

 そう、私の発明は現状、どこにも発表することが出来ない秘密の発明だ! だが私には実績がある、この発明が完成すれば私の地位は確たるものになる。

「体は壊さないでくださいね。一時間後に晩御飯持ってきますから」

 私が発明した助手ロボット君が退室する。彼女が被造物だというのも秘密だよ。

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