第3話 はちみつ
森の中を、少女と大きなクマさんが一緒に歩いていました。
「ねぇクマさん。クマさんははちみつがすきっていうけど、本当なの?」
「う~ん。特別好んで摂取することは稀かな。蜂に刺される危険とかあるからね」
「ふーん。ならクマさんは、何がすきなの?」
「私かい? 私は獣肉かな。あとはこの前食べた西瓜、あれは美味しかったなぁ」
「すいかなら、おばあちゃんが作ってるわ! こんどもってきてあげる」
「それはありがたいなぁ。心待ちにしておくよ」
「ほら、もうすぐ私のお家よ。ママのおいしいハニートーストを食べさせたげる」
「楽しみだなぁ。安全に蜂蜜が堪能できる身分なんて、人間は恵まれているね」
そして二人は、雲の立ちのぼる煙突が目立つ、少女の家へと歩いていきました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます