第12話 おおかみ
スギ村の山には古来より、人食い狼が現れるとされ、村人から恐れられていた。
ある日、木こりが朝早く山へ入ったとき、老人の死体を発見した。木こりが恐る恐る近づくと、それは村長の死体であり、何者かに無残に食いちぎられていた。
村長の死を受けて、村人総出で人食い狼を駆除することにした。村の猟師住人ほどが鉄砲を携え、狼の討伐に乗り出した。
三十分捜索を続けたとき、藪の中から突然、一匹の狼が躍り出た。猟師たちは咄嗟に銃を構えるが、狼の様子がおかしいのに気づいた。
すると先程狼が出てきた藪から、今度は口を血に濡らした巨大な熊が現れた。狼はこの熊と戦っていた。熊は一目散に猟師に向かってきたので、猟師は銃を撃ち、狼は噛みついた。熊が倒れると、狼は猟師達を一瞥し、藪の中に帰っていった。
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