第7話 七夕の望み
「もしもし?」
「もしもし、久しぶりね。そっちの仕事はどう? 風邪ひいてない?」
「ありがとう。俺は大丈夫だよ。唐突だけどさ、外、見てくれる」
「うん、今日は七夕ね。窓から天の川が見えるわ。素敵」
「七夕だし、何か願い事はした?」
「願い事? ふふっ、子どもじゃないんだから。そうねぇ……今見えてるこの景色を、あなたの隣で見たいわ。もう一年も、離れ離れだし」
「その願い、もう少しで叶いそうだよ。ここでの仕事がもうすぐ一段落したら、君のもとに帰れそうなんだ。だから、来年の七夕は一緒に過ごそう。約束する」
「っ……はい!」
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