現代っ子

勝利だギューちゃん

第1話  昭和へ

新しい元号が、令和に決まった。

平成も、後一カ月で幕を下ろす。

平成生まれ・・・

いや、21世紀生まれの俺は、初めての経験だ。


でも、気になる事がある。


それは、平成のひとつ前の昭和の時代。

ネットとかで取り上げられているが、

今では、考えられない事が当たり前だった。


親父やお袋はもちろん、両祖父母も昭和生まれ

もっとも差があるが、それだけ昭和は長かった。


62年と2週間だ・・・


祖父母の時代は無理だが、両親が子供だった昭和の末期には、

行ってみたいと思う。


「お前は生きていけない」

親父にもお袋にも言われる。


でも、話を聞けばとても楽しそうだ。


「その願い、叶えてあげようか」

どこから声がする。


えっ、誰?


「窓を開けて」

窓を開けると、女の子が浮いていた。


「はーい」

「はーい・・・じゃない、どうやって?」

「まだ、この時代の人には無理ね」

「この時代?」

女の子は、笑う。


「私は未来からきた、ミクです。よろしく」

「未来だから、ミク。まんまだね」

「つっこむの、そっち」

ミクと名乗る女の子は、驚いていた。


「で、どうする?君が望んでいる昭和の時代に行く」

「どうやって?」

「私の時代では、タイムトラベルは当たり前。いつでもいいよ」

ミクは、催促している。


まあ、ひまだし、冷やかしならのってやるか・・・

興味もあるしな・・・


「じゃあ、親父が小学4年生だった、昭和55年」

「了解、じゃあ私の手を掴んで」

手を掴む。


いいのか?


「じゃあ、行くよ。昭和55年の日本へ・・・」


まばゆい光に包まれた。

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