第2話
1989年(平成元年)、肝臓を悪くした私は、大学1年の後期試験終了後に入院しました。浪人中の1987年末、大学1年の1988年夏と半年おきに入院という有様でした。カネかかったろうなあ。今思うと親には申し訳なかった。
で、1989年の2月初めに入院して、テレビも無い病室のベッドの上で読書三昧だった日、友人が突然見舞いに現れた。
あ、今の人には分からないでしょうが、スマホもケータイも無い時代ですので、見舞いは予告無しで来るのが普通でしたよ当時は。
閑話休題。見舞いに来た友人は、来て早々にとんでもない事を口にした。
「手塚治虫が亡くなりましたよ」
世界が音を立てて変わっていたというのに、自分は呑気に2日間も本読んでノホホンとしていたらしい。
すぐにテレホンカードを握って病院廊下の公衆電話に走り、新聞配送所に電話してその日の夕刊から病室まで新聞届けてもらうよう手配しました。
(繰り返しますが、ネットの無い時代です)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます