月の詩
私にあの月をくれないか
いや、ちがう
忘れたくないんだ
月が綺麗ですねなんて言えないから
あの月を掌握するなんて
今の僕にはできない
どこにも行き場のない感情論
干潟になった蒼い夢
でも試金石だって分かってた
あなたがくれたものはこんなもんじゃないから
あの月が私を孤独にも自由にもしてくれた
何にでもなれる気がした
月夜の吐露
満月の半歩手前
死んでもいいと思った
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