孤歌

隣町こゆう

春の詩

春に世界は踊らされる

別に身を委ねているわけじゃない


ただ、春風が絡みつきそうなパーマ

まぶたの上のちょうちょの鱗粉

好きといいたい季節

喪服者達の戦争

誰もこれも君も。



私は半液状の個体にでもなれればいいや

スプーンですくって2口

それでちょうどいいや

手を伸ばした先にあるのは、

無個性ゆえの死かもしれないね


僕達は仕方なく生きているのかもしれない。

故の後悔。

死にものぐるいの演技。


ただ好き。と言ってみる

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