第一章 2話

次に目を覚ましたときは、ベットの中だった。

けたたましくなるタイマーを止め、重い身体を起こすと、早起き体質な同居人が話しかけてきた。

「おはよう、ボルネシア。調子は... 良くなさそうだね、ナニか飲む?」

相手の体調を伺え、おまけにフォローまでしてくれる完璧な彼女、″ユージラ″は、同居人であり、良き仲であった。

白い髪に赤い目という少し珍しい体質であり、内気な性格のようだ。大の映画好きで、様々な国の映画を見漁っているらしい。最近の好みは、ホラー映画だとか、、、


「おはようユージラ、今日は要らないよ。ところで、あの″狂犬″は?」

「あぁ、セザンヌならまだそこで... 」


ユージラが指を指した方を見ると、時間にもかかわらず眠っている彼女が見てとれる、

近づき、乱暴に布団を剥ぐと、犬のように唸り、身体を丸める彼女の姿があった。

ダメだ。こうなれば徹底的に起きない。

もし下手に手でも出したりすれば、どうなるかは想定が付く。そうだね、ここは...

「今日の朝ごはん、ホットケーk」

「ほんと!?(ガバッ」 犬だな、こいつ。

金髪の髪を無造作に結び、大きな欠伸をして布団を畳む。彼女はセザンヌ。まるで犬のような性格で、元気で人懐っこい。食べ物には目がなく、食事の時間と″仕事の時間″を楽しみにしている。

「ほら、準備しよ?二人とも。もうすぐ朝礼の時間だよ」

ユージラの問い掛けに気だるげに返事し、用意を始める。

私は、《軍服》を着、《帽子》を被り、《ヒール》を穿く。彼女らも同様、軍服に身を包み、ブーツを穿いている。


一見平和そうに見える寮は、私たちにとってただの休憩所に過ぎない。戦争をする国にとって、平穏もくそもないのだ。


コッ、コッ、とヒールを優雅に鳴らし、先頭を歩む私は、



今日も奴らを殺すための訓練をするのだろう、

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