第2話

1997年8月18日

大阪の病院で私は生まれた。

せめて名前だけでも涼しくなるようにと、涼子と名付けられた。


両親は結婚が遅かったため、その後子供を授かることはなく、私は大東家の一人娘となった。

親、祖父母、親戚一同から母の友達に至るまで、多くの人が私の誕生を喜び祝ってくれた。


そうして皆から大切に大切にされ、すくすくと育っていった。


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