わたし

第1話 私は良い子でなければいけない

　私は家族からも、周りの方々からも、「あなたは勉強も運動も出来て、お顔も綺麗で嬉しいわ」なんて言われることが多かった。

　しかしながら注意欠陥障害と統合失調症を抱える私としては、みんなの思う「わたし」とは違かった。

　理想の自分になる様に努力をした。習い事で暴力を振られても10年近くはその習い事を続けた。　

　毎日勉強し、心を削って笑っていた。

　わたしの調子が悪いと母の機嫌が悪くなる。真の思いを綴れるのはここだけだ。

　私が異常なことに気がついた周りの他人（ひと）たちは私を恥ずかしく思っている。分かっている。見えてしまうこと（幻視）や聞こえてしまうこと（幻聴）

はどう考えても異常でしかない。私は今軽い軟禁状態だ。全て両親によって管理されている。

　死にたい。だけど死ねない。

　もう赦してくれ。

　私が何をしたというんだ。