サルベージへの応援コメント
企画に参加いただきありがとうございました!
この物語の重要人物である林さんを、後付けで登場させるのではなく、最初から配置されているのが良いですね!
残念ながら、潺吾郎は林さんの感想・批評を聞けませんでしたが、もしかすると、原稿が林さんの手に渡っただけでも、長年支え合った二人にとっては十分だったのかもしれないなぁと、しみじみ思いました。
大真面目にH小説の打ち合わせをするユーモラスな場面を交えつつ、完全なるハッピーエンドから少し的をずらした、ちょっぴり苦味のある感動的なラストまで、テンポ良く書かれていて、楽しめました。
「書く勇気が無かった(中略)手遅れだ」→「もう、できているのだ」には、おや? と思ったのですが、一瞬嘘を付いたってことだったのでしょうか?それとも、何か意図があったのでしょうか……!
あと、これは個人的な性癖なので読み飛ばしていただいていいのですが、大きな目をくりくりさせたかわいらしい少年がHな原稿を目にしたときの反応は、それはそれはさぞ絶景であろうなと。耳まで真っ赤に赤面しながら困惑と恥じらいの入り混じった表情を浮かべていたのではないかなと。想像したらグッとくるものがありました。ごちそうさまです(合掌)
作者からの返信
王子さん
椎慕 渦 です。この度はお読みいただき誠にありがとうございました。
作中の描写につきましていろいろ筆足らずな点があったようですみませんが、王子さんの疑問には以下の通り回答します。
>「書く勇気が無かった(中略)手遅れ>だ」→「もう、できているのだ」
>は、おや? と思ったのですが、
まず前提として潺吾郎の原稿は現実世界には存在しません。”すべて書き尽くした”と筆を折っているからです。ですがそんな事言っておきながら心の底には遠い昔の下積み時代に書きかけ、と言うより、書くはずだったH小説初回連載の3回分が微に入り細に渡るまで仕上がった状態でしまわれていた、というのが彼の設定の骨子です。
実際にはペンをとって原稿用紙に記する事はありませんでした。けれども、彼の脳内にはそれこそ一字一句、最後の句読点にいたるまで完全な状態で何十年も存在していたのです。
それを表に出すわけにはいかなかった理由は作中に書いた通りです。が、そんな時に限って”会心の出来栄え”になってしまい、誰かに見せたくて読ませたくてしょうがない!でもできない!もういっそ地位も名声もかなぐり捨てて発表しちゃおうかとか悶々としているうちに歳をとって危篤状態になり、もはやあの世に持っていくしかなくなったと絶望の涙に暮れている所に、件の少年が舞い降りたというわけです。
潺先生は、この少年が何者で何ができるか?を知りませんでしたが、彼の言葉で”あの世へ持ってくものとあきらめていた心の原稿の託し先”を見つけた!ひゃほ~!!という事になりましょうか。
以上、雑な説明で恐縮ですが、こんな所で今後ともひとつどうかよろしくお願いいたします。
サルベージへの応援コメント
最後の二行がすごく効いてます!余韻がいい!(エロいところも!)
作者からの返信
ありがとうございます!そこ汲んでもらえると嬉しいです!