ファンタジー篇1、手事

増田朋美

第一部 手事 そのいち

手事

そのいち

その日は特に風の強い日だった。

杉三と水穂は、吉原本町通りにある呉服屋さんを訪れた。二人は用を済ませて、いつも通り、タクシーに乗って吉原駅へ向かうことにした。水穂がスマートフォンをダイヤルすると、タクシーはすぐに来てくれた。

二人を乗せて、タクシーは吉原駅に向かった。

「水穂さん体は大丈夫?」

「うん、今のところ平気だよ。」

二人は、そう言い合って、タクシーの中で少しばかりうとうとしたりして、移動していた。

「お客さん、つきましたよ。」

運転手さんに言われて、杉三たちは、JR吉原駅の前でタクシーを降りた。

「どうもありがとうな。」

杉三がタクシーの運転手に礼を言って、水穂はタクシーにお金を払った。

「じゃあ、また何かあったら頼むね。よろしくな。」

「あいよ。」

走り去っていく運転手。

其れと同時に、空がものすごい朱い夕焼けになっているのに、杉三たちは、気が付いた。

「おお、今日はすごい夕焼けだ。なんか神様のお祭りって感じ。」

「そうだねえ。それよりも、もっと俗っぽい赤に見えるけど、、、。」

なぜかみえる概念は違うらしい。

「まあいい、遅くなっちゃうから早く帰ろうぜ。水穂さん。」

「う、うん。」

杉三は、どんどん吉原駅の中に入った。水穂も少しせき込んだが、駅の入り口から中に入る。

と、ところが。

「おい、これはどういうことだ、吉原駅ではなくて、なんだか和風の建物が、一杯、、、。」

杉三が周りを見渡すと、電車も切符売り場でもなく、何だか、町屋づくりの建物が連なった、不思議な風景であった。そこは電気も何もなくて、すべてろうそくの明かりで賄っていたから、夕焼けに合わせて、ちょっと妖艶な雰囲気があった。

「確かにこれは、江戸か明治くらいの風景のような気がする、、、。」

二人が後ろを振り向くと、もう吉原駅の駅舎は見えなくなっていて、代わりに、山門のような大きな門が立っていた。そして、太陽が沈み始めると、各建物の中から、肩を出すほど衣紋を抜いた、色っぽく着物を着こんだ女たちが、さあ兄さん寄ってきて、と、一生懸命男性たちに声をかけているのが見える。男性たちも、いわゆる髷ではなくて、現代の髪型と変わらなかったから、たぶん、明治くらいの遊郭に迷い込んでしまったらしい。

「ていうか、もう帰れないじゃないか。僕らはどうしたらいいんだろう。」

「本当だ。吉原駅ではなく、歓楽街の吉原へ来てしまったみたい。」

水穂はそういって、軽く咳き込んだ。

「おい、これはいかん。すぐ戻って、薬のまないと、水穂さんも大変だよなあ。」

杉三はそういったが、もう二人のことも、遊女たちが目をつけていたらしい。近くの建物の中から、じっと二人を眺めていた、17歳くらいの若い女性が二人出てきて、杉三たちの着物の袖を引っ張った。

「いたいなあ、何をするんだよ。」

「ねえ、お兄さんたち初めてでしょう。だったらうちでちょっと遊んでいかない?うち、そんなに大きな店ではないから、意外に安く済むわよ。」

「あのねえ。僕らは、女郎屋には、用はないんだけどねえ。」

「でも、ここはそういうところばっかりよ。うちは、よほどのことがない限り汚いことはしないからよっていってよ。」

つまり、彼女たちは、新造だ。遊女見習いとして、こうして客を連れてくることが仕事である。

「そうじゃなくてねえ、僕らは、疲れちゃったからさあ。どっかで休めるところないかな。」

「あら、じゃあうちへ来てよ。さっきも言ったけど、汚いことはしないわよ。うちで可愛い女の子たちと一緒に寝たら、疲れもすぐにぶっ飛ぶわ。」

「はあ、えーと、そうですか。」

杉三が返答に困ってしまって、でかい声でそういうと、

「ねえ、ずいぶんきれいな人じゃない。ぜひうちへ来て頂戴よ。お姫様みたいな御職のお姉さんが待ってるわよ。」

と、今度は水穂にまで、客引きの手が及んだ。

御職という言葉が聞こえてくるのだから、間違いなくどこかの遊郭に迷い込んでしまったのは確かな様である。それは間違いなかった。

「わかったよ。じゃあ、条件がある。御職の姉ちゃんに、できる限り、手は出さないようにと言ってくれ。あと、腹ペコだから何か食べさせてくれ。この水穂さんには肉魚一切抜きで。」

覚悟を決めた杉三がそういうと、

「わかった、おかみさんにそういっておくから。今日は一晩泊っていってね。絶対よ。」

と、若い女の子たちはそういった。

「よし分かった。泊めてもらおう。」

「杉ちゃんそれでは本当に今日は遊郭に泊るの?」

水穂は、確認するようにそういうと、

「こういうときはしかたないよ。仕方ないから泊めてもらおう。少なくとも、道路で寝るよりはましだろ。お前さんにはちゃんと、肉魚一切抜きにしてもらうから、大丈夫。」

と、杉三は言った。決断が速いのも杉ちゃんであった。

「じゃあ、来てくれるのね。ちっぽけな店だけど、精いっぱいおもてなしをします。御職のお姉さんが待っているから。」

若い女の子たちに連れられて、杉三は道路を移動し始めた。もう、女の子たちに、歩けない理由などを聞かれるほど、仲良くなってしまっている。

「ちょっと待って!本当に行くの、杉ちゃん!」

水穂は急いで杉三の後を追いかけようとするが、ちょうどその時、急に激しくせき込んでしまった。のどに魚の骨でも刺さったような気がして、急いで出そうとしたところ、生臭い液体が噴出して、水穂は分からなくなった。

後は、どうなったか、水穂ははっきり記憶していない。ただ本人は咳き込んでいただけの事である。杉ちゃんが、おい、しっかりせい、と言っているのが聞こえる。若い女の子たちがキャーキャーと騒いで誰かを呼んでいるのが聞こえるが、その内容は分からない。でかい声で、おい、頼むから落ち着いてくれ!と女の子たちに言っている杉ちゃん。目の前がもう真っ黒になって、そのうち、音も聞こえなくなってしまった。

気が付いた時、水穂は布団の中にいた。あ、あれ?と思ったが、そこは製鉄所の部屋の中ではなく、小さな狭い部屋の中であった。

「あ、あ、あれ、ここは?」

と、杉ちゃんを探したが、姿はなかった。代わりに一人の派手な打掛を着た、美しい女性が、枕元に正座で座っていた。

「あの、すみません。僕は何を?」

急いで布団に座ろうとすると、すぐにその人は止めてくれた。

「ダメよ、安静にしていないと。しばらくはずっと横になっていなきゃだめって、お医者さんがそういってたわ。」

「あ、ああ、ごめんなさい。」

杉ちゃんはどこへと聞きたかったが、咳に邪魔されて、最後まで言えなかった。

「ほらほら、無理しないで。すぐに立ってはいけないって。しばらく私の部屋にいてくれて良いって、おかみさんも言ってましたから、体が落ち着くまでゆっくりして頂戴。」

と言って、彼女は、布団を丁寧に整えてくれた。

「重い労咳だそうよ。よくここまで放置していられたなと、お医者さんも驚いていらしたわよ。」

「いや、僕、そうじゃなくて。」

と、言いかけたが、ここは日本ではないのかもしれないと考えて、膠原病の知識のある人もないかと思い、それは言わないでおく。

「とにかく、体が落ち着くまでゆっくりしていって頂戴ね。ちゃんと、肉魚一切抜きの食事は、作ってもらうようにするから。杉ちゃんがそこを、本当にうるさいくらい言っていたのよ。それに、ここでは、私が何か言っても、余り反発する人はいないから。」

となるとこの女性、この店ではかなり位の高い人だろうと思われた。

「と、言いますと、」

水穂は思わずそういったが、

「大丈夫。私は、若い人とは違うから、簡単に体をどうのこうのなんてことはしませんよ。」

と、言ってくれたため少し安心する。若い人とは違うとか、かなり発言力があるというところからも、彼女は間違いなく女郎さんだが、その中でも、結構言い分が通る身分の人、つまり散茶女郎とか、そういう階級の人である。

「あ、あの、すみません。杉ちゃんはどうしているでしょう?」

「あ、あの人ね。彼なら、一階の廻し部屋で、ゆきちゃんと、はなちゃんと一緒に、遊んでますよ。彼からお金を取らないように、二人にはちゃんと言ってありますから、心配しないで。」

と、水穂が聞くと、彼女は答えた。

「あの、つまりあなたは。」

「はい、御職の小花です。」

もう一回聞くと、彼女はにこやかに答えた。

やっぱりそうか。つまり御職のお姉さんとはこの人だったのである。御職とは、この店でナンバーワンの地位にある女郎だが、その割に、着ている着物も地味だし、さほどかんざしもつけていないような気がした。

「小花さん、水穂さんの食事ができました。」

と、部屋のふすまが開いて、やり手のおばさんだろうか、中年の女性が声をかけた。

「小花なんて、平凡すぎる源氏名ですけどね。本名はもっと平凡なのよ。名前は尾畑久子。やっぱり平凡でしょ。」

なんとも言えないにこやかな笑顔だった。そういう訳で、着るものも、地味なのだろうか。

「さあどうぞ、召し上がってください。と言ってもまだ起きてはいけませんよ。血が治まるまでは、静かにしているようにと、お医者さんがおっしゃっていましたから。」

「じゃ、ど、どうやって。」

水穂は布団から起き上がろうとしたが、すぐに小花さんに制止されてしまった。

「あたしがお手伝いしますから、ほら、ゆっくり食べて。」

と、匙を差し出してくれた小花さんだったが、水穂はちょっと困ってしまう。

「あら、女郎のあたしからではいけないかしら?」

「ごめんなさい。すみません。」

仕方なく、水穂は、小花さんが出してくれた匙を受け取って、中身を口にした。中身はきれいな白がゆだ。科学調味料もなにも使っていないのだろうか、味はおいしかった。

「もう一口、食べられる?」

「は、は、はい。」

「よかった。」

小花さんに匙を差し出されて、水穂はもう一度口に中身を入れた。そんなことを数回繰り返して茶碗は空っぽになった。

「ところで、あなたのお名前は?やり手のおばさんから、水穂さんと聞いたけど?」

と、小花さんに名前を聞かれたので、

「はい、磯野水穂です。」

と、静かに答えた。

「ありがとう。磯野水穂さん。もう一人の方は、当に名前を名乗っていたわよ。影山杉三さん。略して、杉ちゃんという。」

もう名乗ってしまったのか、と水穂はびっくりしたが、其れも杉ちゃんの習性なので、そのままにして置いた。

一方そのころ、杉ちゃん本人はというと、一階の廻し部屋で、二人の新造さんに相手をしてもらいながら、

「つきがー、でたでーたー、つきがーでたー、よいよい。」

何て歌いながら大飯を食っていた。

「はい、お代わり!」

「よく食べるわね。もうお代わり。四杯目よ。」

ゆきちゃんという、ちょっと可愛い感じの留めそで新造が、あきれた顔をしてそういうが、平気な顔をしてご飯を食べる杉ちゃんであった。

「その代わりにお酒は飲まないのね。変な人。」

はなちゃんという、太鼓新造が、そんなことを言った。はなちゃんはゆきちゃんに比べると、容姿の面ではまだ劣るが、箏のうまさはぴか一という事であった。

「おう。酒は人間の頭をおかしくさせるだけよ。酒で失敗する人、本当に多いでしょ。」

杉三が、ほっぺたにご飯粒をつけながらそういうと、本当に変な人ね、と、ゆきちゃんもはなちゃんも笑った。

「そうなのね。でも、杉ちゃんのいう事もわかる気がするわ。あたしたち、普段中年のおじさんばっかり相手にしているけどさ、お酒が入ると、人が変わるくらい変になる人、いるもん。若いお兄さんは、御職にならないと相手をできないし。」

「そうだろう。酒に頼らず、人間、心から明るく生きなきゃダメなんだ。明るくなきゃな。」

はなちゃんの発言に、杉三はさらりと答える。

「そうよねえ。あたしたちはまだ、客を取り始めたばっかりで、いつも中年のおじさんばかり相手にしているでしょ。そうなると、あたしたちも、こんな仕事はしてないで、もっと自分のすきなことをやれたらいいのにって思うのよ。」

ゆきちゃんは急にそんな話を始めた。

「まあな、人間、自分のすきなことで何かやれたら最高だが、実際はそうでないことのほうが多いんだ。それは、誰でも皆そうよ。みんな同じなんだなと思ってよ。話を聞いてやってくれよ。そういう事で悩むのは、お前さんだけじゃないさね。必ず何か問題があるんだ。それを忘れたくて、皆さんこういう場所に来るんじゃないのか。」

と、杉三が言うと、ゆきちゃんはにこやかに笑って、

「杉ちゃんいいこと言うね。なんかちょっと楽になった気がするよ。」

と言った。

「それにしても、杉ちゃん、ほんとに歌がうまいね。」

と、はなちゃんが発言した。

「そうそう。さっきの炭坑節は、本当に上手だった。ねえ、はなちゃんと合奏したら、上手そうだわ。」

ゆきちゃんもそれに付け加えた。

「おう、バカの一つ覚えだけどね。でも、合奏してみるか?太鼓新造、ちょっと楽器持ってきてくれよ。」

と、杉三はそういうと、

「嫌ねえ、太鼓新造なんて、ほかのお店にもいるんだから、あたしのことははなって呼んで。」

はなちゃんはそういいながらも、お箏を持ってきてくれた。急いで琴柱を立て、準備をする。

「よし、はなちゃん。ちょっと炭坑節弾いてくれ。」

「はい。」

はなちゃんはそういうと、炭坑節を弾き始めた。なるほど、たしかに結構な腕前だ。音もしっかりとれているし、リズム感もちゃんとしている。

「つきがー、でたでーたー、つきがーでたー、よいよい。」

杉三がまた良い声で歌うと、ゆきちゃんも手拍子しながら、

「うちのおーやーまーの上にーでたー。」

と次の節を歌った。

「あんまーり、えんとつーがたかいーので、

さーぞーやーおつきさーん、けむたーかろ、さのよいよい。」

そのにぎやかな歌声が、二階にいる水穂と小花さんにも聞こえてきた。でかい声で、でもよい声で歌っている杉ちゃんたちは本当に楽しそうだった。

暫くそれを聞いていると、水穂はまた咳き込んだ。小花さんが、大丈夫?と優しく聞いてくれるけれど、上手く返答ができずに、閉口した。

「ごめんなさいね。こんなにうるさいところで。もうちょっと静かなところに連れて行ってあげればいいんだけどね。」

小花さんがそういうと、

「いえ、かまいません。うるさくしているのは、相方である杉ちゃんですし、僕が本来であれば止めるべきなのですから。」

と、水穂は、申し訳なさそうにいった。

「杉ちゃん、本当に楽しそうね。歌もうまいし。あ、あなたたちから、お金を一切取らないことにしているから、安心して頂戴ね。」

小花さんにそういわれて、水穂は細い声で、

「いや、宿泊代だけでも払わないと。」

と言ったが、小花さんは、首を横に振った。

「気にしないでいいわ。あたしたちは、本当にお金を持っている人でないと、とらないことにしているの。あなたみたいな人が大金を持っているとは、どう見ても思えないでしょ。だから初めから期待ができないとして、お金は取りません。」

と、言われて水穂は、まだ弱い人の味方になろうという、精神があるんだなと考え直した。それに、店の中で一番トップの人だから、ある程度発言力もあるのだろう。もし、助けてくれた人物が御職の人でなかったら、大変なことになっていたかもしれない。

「ど、どうもすみません。商売にもならないのに、こうして中へ入れてくださるなんて。」

「そんなことは、もうきにしなくていいの。今は一応、あたしがこの店の御職という事になっているけど、来月にはもう御職ではなくなるのよ。」

小花さんはそんなことを言い始めた。

「つまり、どういう事ですか?」

「来月で、もうこの店はおしまいなの。ほかの店が大きくなりすぎてしまって、区画整理に引っかかってしまって、もうつぶれるのよ。あたしは、故郷へ帰るわ。十年働いたけど、健康で帰れることだけが、よかったのかもしれないわね。」

ああそうか。店に借金があって、それを返済するために、十年とか契約して、遊女として働くシステムになっているのか。その間に、新造から始まって、女郎としてデビューし、梅茶、散茶とポジションを上げていくのだろう。

それで小花さんは、最上位の散茶まで昇格し、もう契約期限も終了したのである。それも、その店の看板商品と言える、御職まで昇格したのだ。

「あたしは来月でうちに帰るけど、でもねえ、あとの二人はどうなるんだろう。あたし、そこが心配で。」

「あとの二人?」

「ええ、あの二人の事よ。杉ちゃんと一緒に遊んでいる、ゆきちゃんもはなちゃんも、あの子たちはまだ、こっちへ来て間もないし、呼び出しとなるにもまだ時間が足りないしね。あの子たちをどこの店に引き取ってもらうか、あたしも悩んでいて。」

「そうなんですか。」

どこの職業の人であっても、悩みというものはあるんだなと、水穂は、ため息をついた。

「まあ、いつつぶれるかはわからないけど、とりあえずこっちにいていいって、おかみさんも言っているからね。暫くは、あの子たちもこっちにいていいのだと思うけど。でもね、この商売やっていると、店がどんどんつぶれていくのよ。すぐに新しい店ができちゃうから。今は景気が悪いから、それで地方から娘身売りを希望する人が多いのよね。」

なるほど、女郎屋も、競争が激しいということか。

「もうね、ちょっとでも新しい店のほうが人気が出ると、うちの店みたいな小さな店は、すぐにつぶれちゃうのよ。」

小花さんはそういったが、水穂は咳き込んで返答するしかできかった。

「ごめんなさい、しゃべりすぎちゃったかしら。」

優しい口調で話しかけてくれる小花さんだが、水穂は咳き込んだままで、礼すらいえなかったのである。

「ごめんね。変な話をしてしまって。あたしも、もうちょっとおしゃべり過ぎる癖をなくすべきね。」

笑って話してくれるのに、これから先どうなってしまうのかという不安ばかり、考えてしまうのである。

「少し休もうか。眠ってもかまわないから。大丈夫よ。あたしは隣の支度部屋で寝るし、猥らなことはしないわ。」

そう親切にしてくれるのはよいのだが、どうしてこんなところに迷い込んでしまったのか、先が不安になってしまう水穂であった。

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