第12話

「…ろくなものがないな」

冷蔵庫の中はほぼ空と言っていい状況だった。

「そういえば、さっきあいつ買い物行くって言ってたな…」

俺はさっき真央から送られてきたメールのことを思い出した。生徒会が終わってからスーパーに買い出しに行くらしい。

「…これじゃあ、何も作れないよな」

…たまには兄らしい所の一つでも見せようと思ったんだけどな。

「…部屋で一眠りでもするかな」

俺は自分の部屋に行くと制服のままベッドに寝転がった。そしてそのまま寝息をかきはじめた。

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