私/俺の恋したやつは
傘井
私/俺の恋したやつは
私の恋したやつは
私長田真知子は29歳の出版社で働く女性である。そんな私は小さな頃から恋してる男がいる、彼の名は新庄貴之、私と同じ出版社で働く29歳の気さくなやつである。
貴之とは幼馴染であり家も近いということもあってよくあそんでいた。惚れた理由はその時期ぐらいにどんな理由かは覚えてないが公園で野良犬に襲われていた時に貴之が助けてくれたからである。確かにベタベタな理由であるけどその時の彼は世界一カッコよくて惚れるはずがなかったのである。
そんなこともあって私は幼少の頃から今にかけて彼に猛アッタクを続けてるのだが上手くいかない、というか神的な存在がいて私達の仲を上手くしないようにしているしか思えない。
彼に告ろうとすれば何かしらのでかい音が鳴って彼に聞こえないというのはまだ序の口で、手を繋ごうとすれば野犬が私の手を噛んでそれどころでは無くなったり、雰囲気が良くなればどこからともなく落研集団がやって来てそこでゲリラ落語を雰囲気をぶち壊しにしていった。そして日々そんな調子で繰り返していたらいつのまにか私は29歳という周りに結婚は出来るのかと心配される歳になってしまったのである。
あー新庄と結婚したいな
俺の恋したやつ
俺新庄貴之は29歳は正統な血筋をもった陰陽師兼出版社社員である。そんな俺には小さな頃から恋してる奴がいるそれは同じ会社で働くとても明るい長田真知子という女性である。
彼女は自分の事を一般人だと思ってるがそれは違う。真知子は「周苦天殺」という珍しくそしてとてつもなく厄介な呪いにかかった女性なのである。
この呪いは何故かかるか分かっておらず霊能力者有無関係なく幼少のある日突然かかってしまう恐ろしい現象なのである。
これにかかるとそのかかったものに死へと通づる不幸が舞い降り死へと追い込む。もしかかったものが死ねば世界に大きな災厄が降りかかり大勢のものが死ぬ。
だがこの呪いには一応欠点があり、1つに簡単な術式で誰が「周苦天殺」にかかったか分かること。二つにかかったものが「周苦天殺」にかかっている事を自覚していなければ死への呪いが極端に弱まるということ。3つめに世界で同時に複数人が周苦天殺にかかることはなく世界に一人しかからないこと。そし最も大切な4つ目は呪いは25年しか続かないという事。
しかし本人が自覚しなく呪い弱まるといっても死への呪いは霊能力者でなければ防ぐことの出来ないものであり、俺ら新庄家は24時間彼女を見張りそして死から守れるように長田家の近くに越して来たのである。
そして俺は真奈美を野犬という形で死が襲ってきて助けたと時にお礼をされて彼女に惚れてしまった。理由は簡単であるめちくちゃに可愛かったのである。
そして彼女に惚れた日に俺は両親に呪いの事で聞かされたのである。この呪いは、かかっている時に恋人が出来ると即に死んでしまうと。
俺は彼女の命と貞操を守って30歳で求婚しようと心から誓ったのである。
だが呪いの最後の1年から地獄が待っていた長田真知子にモテ期が到来したのである。
俺は彼女を守りきれるだろうか
私/俺の恋したやつは 傘井 @ogiuetika
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