第7話

「……」あの化け物、なぜまだ来ない……..こっちはちゃんと決意したのに!


こう思って振り返ると、


「YO~~」後ろ、骸骨は横になっている。


「ぅわぁ!」このくっそ標本、ずっとこの瞬間を待っていったか!力があれば、絶対、絶対お前を殺す!


「ね~ね~想要力量嘛?不需要代价的力量呢~~(力が欲しいかい?代価のない力よ~~)」ただいま、このような定番セリフが耳にした……


ワイの研究によると、このセリフを口に出したやつの九割は悪役であり、更にこのセリフを信じたやつの十割は悲惨な結末がある。


「欸……是……什么样的……力量?…...(……えっと……どんな…..力ですか?……)」でも仕方がない!このとき、彼の意思に従う選択肢しかない!


「あ~多么聪明的小姑娘!这!这呀!这把宝刀!MY~PRECIOUS!(なんと賢い小娘!これ!これだい!この宝刀!MY~PRECIOUS!)」骸骨はあの『剣?刀?』を高く振り回して、ダンスをし始めた……


「那…那个真的不是剑……吗?……(あ…あれは本当に剣じゃない…...ですか?……)」確かに天使さまは『あの刀』と言ったが…...


「刀~~刀呀~~看!这漂亮的单刃!(刀~~刀だい~~見て!この美しい片刃!)」寒光一閃、数本の髪が切れる瞬間、漆黒の鞘から、二尺未満の短い刃身は引き出された。両側に、七本の波浪型紋様が綺麗に刻んである。「ダッダダダ!」


「あぁぁ!混……确实是一把漂亮的宝刀呢……但是为什么要把这样的宝物送给我……(くっ……実に美しい宝刀でありますね……しかし、なぜそのようなたからものをワイに贈りますか…...)」


「没有这个的话,你是不可能回得去的。不可能,绝对不可能。(これがなければ、君は帰られない。無理、絶対無理だい。)」まるで別人のように、突然、骸骨は冷静になった。


「那……为什么要……帮助我?(じゃ……なぜワイを助けてく……れるの?)」


「这样啊,如果不好好解释一下,确实会被当成可疑的家伙呢!请稍等一下,让我好好想一想,算一算……(…...そうかい、確かにちゃんと説明しないと、いかがわしいやつと誤解されるね!ちょっと待って、一応考えさせて、計算させてください…...)」目の前に、この彫塑作品のタイトルは、『骸骨の思考者』。


「............」


「............」


「…………」


「果然,林姑娘你,命中注定有『天乙贵人』,也就是本大爷的出现。正所谓『天乙入命』。哈哈哈哈!......但是真奇怪......『咸池』......甚至还有『天狗』和『亡神』同柱......天狗?......天狗?......天狗 !你这家伙看过我的画了?!(やっぱり林さんよ、君の運命の中に、『天乙貴人』、つまり俺様の登場は決まっている。いわゆる『天乙入命』だい。ハハハハ!……しかし変な…...『咸池』、更に『天狗』と『亡神』の組み合わせ……天狗?…...天狗?…...天狗!お前は俺の絵を見た?!)」


「欸???别吓我啊!画?我才不知道那种东西......(えぇ???びっくりさせるなよ!絵?そんなこと知らん……」大丈夫、蕙、君は一流の嘘つきや!


「真的?那样的话,估计这会是你回去的路上的神煞。算了,顺带一提,这个『咸池』呢,估计和我有关。哈哈哈哈!(本当?ならば、多分それは君の帰る道にある災禍。まぁいい、ちなみに、『咸池』ね、多分、俺と関係ある。ハハハハ!)」またあのキモイ踊り……


「到底什么意思?话说回来,为什么你会知道我姓什么?!(一体どういう意味?ところで、なぜワイの苗字を知っている?!)」


「并不知道你是谁唷。只不过,本大爷能看清你的灵魂,乃至『八字』。当然,你的名字我是看不见的,但你的火气可不光我,所有的魔物都能从老远的地方看见。那是『霹雳火』,也就是「龙火」。但身为凡人的你本来是没法负担这种『命格』的。所以你一定姓林,后面还会有两个带木的汉字。因为有了木,火才能燃烧。这些都只是推理,不要太在意了,啦啦啦~~(君のことは知らないよ。ただし、俺様は君の霊魂、更に『八字』が見える。当然名前は見えないが、君の「炎」は俺だけじゃなく、すべての魔物はそれを遠くから感じられる。それは『霹靂火』、いわゆる「龍の火」。でも、凡人である君は元々そんな『命格』に耐えられるわけがない。だからこそ、君の苗字はきっと林であり、更に後ろ二個の漢字も木が付いている。なぜなら、木さえあれば、炎が燃えられる。所詮推理だい、あんまり気にしないで、ラッララ~~)」


「不对!最后一个字没有木!(違うよ!最後の字には木がない!)」この骸骨……まさかこんなに意気揚々に……し~か~し~お前は間違っている!


「那样的话,一定是草。(ならば、それはきっと草である。)」


「……うん……罢了!我的确实叫,林枝蕙。那又怎样?(まぁいい!確かにワイの名前は、林枝蕙。それで?)」


「当心点,我觉得你最好不要把自己的名字告诉像我这样的魔物。(気をつけて、俺みたいな魔物にあんまり自分の名前を教えないほうがいいと思う。)」なんやこいつ……急にかっこいいをつけ始めた……


「所!以!说!为什么要帮我?(や!か!ら!なぜワイを助ける?)」


「说过了吧,我这样温柔体贴的家伙是你的『天乙贵人』。这就够了。呐~把这个拿着~(言ったでしょう、やさしいやつである俺様は君の『天乙貴人』である。それで十分だい。さ~これを持って~)」もう一度、奇怪な直刀を渡された。


「谢……谢……那么,有了这把刀,就可以回去了吧!那么,怎么才能打开『空洞』?(あり……がとう……じゃ、この刀があれば、帰られるでしょうね!どうやって『空洞』を作れるの?)」よっし、これは最初の一歩や。


「『空洞』??你这家伙!在哪儿听到这个词的?!(『空洞』??お前!どこからその話を耳にした?!)」


「あぁああ、那个呀!要想去其他地方的话,一定要有入口吧!这种情况下的入口就像空洞一样,哪里的小说都是这样写的……(あれよ!他の場所へ移動したいなら、入り口が必要でしょう!この状況下の入り口は空洞みたいなやつ、どこかの小説もこんなにを普通に書いてある……)」ヤバヤバヤバ……ごめんなさい天使さま!


「……是那样的吗?现在的人界,流行那样的小说吗?我还满喜欢那种故事的!(…….そうかい?今の人界には、そんな小説が流行しているかい?俺結構そのタイプの物語が好きだい!)」こいつ……


「那个……以前确实流行过……(えっと……確かにそういう時代があったけど……)」


「原来如此……真是遗憾啊……算了,反正人界已经与我无关。现在就帮你打开空洞,你很快就能回去了!别担心了!(なるほど……実に残念だい……まぁいい、人界なんってもう俺と関係ない。今から空洞を作ってあげるから、君はすぐに帰られるよ!心配しないで!)」なんか……こいつはワイより楽しんでいる……


「别别别这么着急呀!(そっそそんなに急がなくてもいいよ!)」まずいぞ……天使さまのことはどうしよう……


「???WHY???」



(PS:この部分の命理学術語は多すぎ......でも、どっちも深い意味があって、今後の物語と関連してる......ちなみに、中国語セリフのエピソードはあと三つの章がある......確かに嫌な......)




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