バイト先は、百無禁忌

王二三

序章

序章


二月の京都、冬の末はまだ遠くて見えないが、私の高校時代もう昨日で休止符を書き込まれた、永遠に。

とはいえ、感傷か憂鬱かなどの気持ちが全然出てこないのは一体何なの?私立高校だから卒業式も非常に早い、その悲しさなら三月からさえ出ればいい、とっ私は決してそんなヤバイやつではない。


そっ、別件で興奮しているだけ。只今の私は、これから面接する予定の漢方薬局の前の交差点で足踏みしている。初バイト、しかもチャイ語学科予備員の私にとって、これは中国語を学べる絶好のチャンス。


確かに辺鄙な場所だけど、そんなに探しにくいもんもない。なぜなら、隣、正確に言うと、この辺には一軒のコンビニしかない。どこにも見当たる温かいLEDの「エイトイレブン」と鮮明に呼応しているのは、派手なセンスがない赤地看板に立派な篆書で「福生堂」と書いてある三つの金文字。その下に、黒い木質の四つの透かし彫り門扉は全部閉めている。更に際立つのは、その前方の五つの階段。まるで故意に人を躓こうと自分の存在感を示している。


接近して見ると、まさか敷居もちゃんとセッティングした。しかし、電話で確認したのに、営業中のはずだ、とっ私はその透かし彫りをもっと仔細に観察しようとする瞬間、門扉が突然開いた。


「なるほど、自動ドアか……」


同時に、お香の薫りを伴って、冷たい強風が店の中からさっと吹いてきた。


「いらっしゃいませ」


この感情ない声の源は一人のTシャツ少女である。地味なベリーショートの下に、大陸系っぽい元気な顔はこっちに眺めている。


気のせいか、暖房の暖かさは確かに感じているが。やはり私は緊張すぎや。


「こんにちは!有地秀樹と申します、バイトの面接しに来ました。えっと、よろしくお願いします!」と私は自分頭を掻きながら、会釈し始めた。って、バカ新人はこういう感じ?


「あ~、君か。高校生?」まるで私を無視するように、少女は太筆で赤の細長い紙にさっき中途半場みたいなところから何かを書きし続けた。


「えっと、確かに早かったけど、卒業式もう行われました。ところで、それは春聯ですよね!以前旅行する時見たことあります。」


「両親と住んでいる?」


「両親は仕事の関係で中国にいます。私、高二からずっと一人暮らししていま……している」


「へーー、偉いね。」彼女の顔で初めての微笑を浮かべて、同時にその分の手作業も完成したそうだ。四つの漢字だけか?

「オッケー、これで面接合格よ。試用や研究期間は無し、時給888円、時々夜の仕事もあるから、その場合は1188円。では、他に何かの質問?」


「ちょっと気になるが……薬局も夜の仕事があるの?」

さっきからずっと何かわけがわからん違和感が胸の中にしている。薬局と言っても、薬材や漢方膏より、ここにおる種類豊かな仏具は決して普通とは言えない。


「あ~、あれは店主の出張、出張よ、たまに留守番などのも必要だね。」


「じゃあー、交通費はもらえますか?この辺、遠いですから……」


「市内なら、支給はできないと思う。でも、出張の場合は必ずある!しかも、ホンバオももらえる!」少女は突然カウンターを叩いた。


「えっ?私も出張するの?」


「そうーです。その時ワイも一緒やから、心配するな!あと何かの予定がないなら、午後からバイトを始めてもええよ」


確かに色々曖昧模糊なところはまだ残しているけど。

まぁいいか。よし、これで私も自力で頑張って生きていく大人に成った!


「ところで、ほんぼうって、何?」


「ホンバオ?あー、祝儀みたいなもの、つまり、お金。」

手真似のおかげで、ついその赤紙に書いてある字が綺麗に見られるようになった。


『百無禁忌』

何でもいいの意味?わけは分からないが、なんか格好いい感じ。



(Ps:みんな絶対どこかで「あぁ!ここの日本語、おかしいよね!」という感想が出てくるから......ぜひ教えてください!)

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