君の笑顔に花を添えて

雪宮智

第1話 プロローグ

ある哲学者はいった。

ーわれ思う故に我ありーと。

ただ、いくら自分を確立しても他人がどう思っているかというのはわからない。

僕は自分を感じる為に、僕を見る他人があるから僕はあると考えてみる。その中で、弊害になってくるのは人の心だ。なぜなら、きっと感情というものが目に見えないものだがら、本心を隠すこともできるし、他人をごまかすこともできる。

もちろん、本音や心が読めたとして、人が人である故、自分と他人である故、その人の経験やポリシー、生い立ちなど違うわけであって、完全に理解することはできないだろう。

あくまで人の心の理解しようとするのは、所詮自己満足なんだろうと思う。

では、目に見えないからわかり合うことはできないのか。いや、それは断じて違う。

心が読めなくても、友情や愛情など確かなものはあるはずだ。

目に見えるないものであっても信じられるものはあるはずなんだ。

僕はそう信じたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る