モンストラー
心理学的にも、ビジネス的にも、興味深いものがあった。
かなり昔のロールプレイングゲームのスマホ版を、1000円セールのときに購入して、やってみた。
ある町に着いたときのこと……。
モンストルの町に住んでいるアモスは、その昔、怪物から町を救った英雄だ……、しかし、彼はその戦いで負った傷の影響で、本人の自覚のないまま、真夜中になるとモンスターに変身して町の人を困らせている……、だけど、町の人はアモスの事が大好きで、その事実を本人に知られないようにみんなで匿っている。
私が宿屋で泊まっていると、アモスが化けたモンスターが町の真ん中で暴れていたため、様子を見に行くと、強制的に戦闘になってしまう。
戦いに勝ったあと、ベッドで寝ているアモスに近づくと、「真実を伝えますか?」という文字が画面に表示され、「はい・いいえ」の選択を迫られる。
私は、迷わず「はい」を選択した。
そのときは笑ってごまかされるけど、結局、真実にショックを受けたアモスは黙って町を去ってしまい、ゲーム終了まで、もう2度と登場することはない。
ちなみに「いいえ」を選択して、理性の種を飲ませると、変身をコントロールできるようになり、仲間になる。
アモスが去ってしまったあとの、町の人々のコメントがやけに寂しい。
「失敗は誰にでもある」と、おばさんに慰められる。
「はい」を選択する人は意外に多いらしく、心理学的に見るといろいろと面白い。
たかだかゲームの1コマだけど、いろいろと引っかかってね。
こういうのは自分の記憶とリンクすると、ダメだね。
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