第20話  兄貴の話②(兄弟仁義〰二つのぞう〰)

小噺をひとつ


今回は逸話をプレゼンツ


こんな話




昔々あるところに小学校4年生の弟と小学校6年生の兄がいました


ある日のこと、弟は暇でなぞなぞを1人でやっていました


「『問い39  ゾウはゾウでも僕らが体に2つ持っているゾウはなぁん


だ?』か・・・難しいなこれ。わからん!」


そこへ兄が帰ってきました


「兄ちゃん。この問題わかる??」


弟は兄に助けを求めました


「うーん・・・難しいな。ゾウ、ゾウ・・二つか・・・


あっ!分った!!腎臓、腎臓!腎臓なら二つあるわ」


「なるほど。さすが兄ちゃんだね。ええっと答えは・・・」


弟は答えのページを見ました


「兄ちゃん・・・答えは『ひざこゾウ』だって・・・」


「いや、腎臓も正解だし。二つあるし。」


兄は問題にケチをつけだしました。


「・・・そう、・・・だね」


弟は兄を讃えましたとさ


めでたし、めでたし

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る