たった五文字に願いを込めて

水乃流

読んでくれてありがとう

「おめでとう」


 今回のお題は、とても難しいと。範囲が広すぎるのではないかと思いますね。簡単な、ありふれた祝福の言葉。だけどそれだけに、難しい。


 素直におめでとう、といえば、この時期、入学や卒業が思い浮かびます。実際、このお題が発表された日、私の友人がある資格試験に合格して、それをFacebookで報告していました。FBだと、祝福メッセージに風船とかのエフェクトが付くんですね。誕生日だけかと思っていました。

 話を戻すと、あとは何かの記念日でしょうか。KAC8のネタが「三周年」だったので、繋げれば「三周年おめでとう」ですね。ま、三周年に限らず、誕生日や結婚記念日なんかもおめでとう、が連想されますね。大体ね、結婚記念日は忘れないように、覚えやすい日に設定したりしますよね。自分や相手の誕生日とか。私の場合は、ある数字並びの日にしたんですけど、結局忘れちゃうんですよね。それで怒られると。とほほ。


 あぁ、また脱線しちゃった。

 まぁ、そうした祝いに対して、どんなドラマを付加できるか。ここで改めて、自分が如何にひねくれているかを実感します。ストレートに祝福を伝えるような話、「おめでとう」→「ありがとう」という展開が、書けない。壊滅的に、書けない。ましてや、「君でいてくれて、おめでとう」とかエヴァのパクリかよとか。いやいや、そのネタで書いた人たちをdisっているわけではなく、自分で自分に突っ込むセルフ突っ込みですよ。素直じゃない自分に、どうしても、どんでん返しが欲しくなっちゃうという悪癖に。


 となれば、あれです。「おめでとうございます! 貴方は○○に選ばれました!」というアレ。喜ばせておいて、人を奈落の底に落とすアレ。詐欺でもいいですし、悪魔の誘惑でもいい。最初は喜ばせておいて、実はそうじゃない、みたいな。

 でも、そうした展開も、たぶんたくさん書かれるでしょうねぇ。いやいや、そうした展開で書いた人たちをdisっているわけでは……(以下略)。

 あと、最期の最期に、「ここまでこんな駄文読むなんて、おめでたい奴だなっ!」というネタも思いつきましたが、さすがに読者に対して失礼だろうと却下しましたよ。

 

 で、困ったあげくに、散文というか雑文というかエッセイというか。書かないという選択肢もあったけど、それも悔しいじゃないですか。





 実を言えば、書いたんですよ。


 ところがですね、投稿前に確認したら衝撃の事実が発覚。なんと! お題を間違えて覚えていたという! ……だめじゃん。

 しかも、調子に乗って4000文字近く書いてしまったというね。チェックし直した時の衝撃と言ったら。


 なので、ここに次のお題、カクヨム三周年記念選手権、10日目、最期のお題を大胆予想! ドラムロールっ! ダラダラダラダラ……ジャン!


「ありがとう」


 「おめでとう」がきたら、次は「ありがとう」でしょう。というか、このお題で書いちゃったんだよぅ(ノД`)だから、お願いします。冗談めかして書いていますが、わりとマジに思ってます。「ありがとう」、たった五文字に願いを込めて。


 ……違っても、忘れた頃に公開すればいいかな?


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