漫才師

とべないうーいー

第1話 コント 「ありがとう」

はいどーも!!

「カクでーす!」

「ヨムでーす!」

2人合わせて……カクヨムでーす!!

今日はよろしくお願いしまーーす!!


「早速なんだけどね、カクさん」

「急にどうした、ヨムさん?」

「最近、“ありがとう”って言われた?」

「そういえば……最近言われてないね」

「そうだろ?大人になってからありがとうって言われる事が少なくなったと思うんだよ」

「まぁ、確かにね」

「そこでだよ、今日は“ありがとう”を言って欲しいんだよ」

「ん?誰が?」

「ヨムさんにだよ」

「え?俺がお前に言うの?」

「そうだよ、ヨムさんとは小学校からの付き合いだろ?」

「確かにね」

「だから“ありがとう”の一つや二つ言ってもらってもいいんじゃないかな?って思うわけですよ」

「なんで俺がお前になんだよ、気持ち悪いなー」

「それでは早速いきましょー第1問!」

「あ、問題形式なんだね」


じゃじゃん



「ヨムさん、小学校の頃クラスで1番可愛かった美咲ちゃんにバレンタインでチョコ貰っただろ?」

「あー、懐かしいねー

あの時めっちゃ嬉しかったなー

お返しにホワイトデーにクッキーあげたりしちゃって」

「あれ、実は美咲ちゃんからのチョコじゃなくて俺のお母さんのチョコなんだよ」

「……いやいや!!色々ツッコミ所あるんですけど!」

「おっ、ツッコミが氷河期かっ!でお馴染みヨムさん正解をどうぞ!」

「何その異名!ダサい!超ダサい!

そして問題形式じゃない!

答え言っちゃってるから!」

「いちいちうるさいですねー

ブッブー、不正解でーす」

「いや、答えてないんですけど!」

「正解は俺のお母さんが作ったチョコをヨムさんの机の中に忍ばした、でーす」

「正解は聞いたわ!!!

てか、なんでなの!」

「いや、ヨムさん喜ぶかなと思って」

「だってちゃんと“みさきより”って書いてある手紙あったんだよ!」

「俺のお母さん“実咲みさき”って名前

あと、その名前は俺が書いた」

「ややこしいわ!!!

てかなんで俺の机の中に入れた」

「そりゃあヨムさんがチョコを貰えずに悲しむ姿を見たくないからさ」

「だからってお前の親の手作りチョコ入れるなよ!」

「そうとも知らず美咲ちゃんにクッキー渡していたヨムさんのまぁニヤケ顔が気持ち悪いこと」

「鬼か!鬼かお前は!

じゃあいきなり美咲ちゃんにクッキー渡しただけじゃん、恥ずかしいわ!」


「続いて第2問!」


じゃじゃん


「私たちはコンビを結成して3年が経ちますが、ヨムさんに感謝してる事があります。

それは何でしょうか?」

「もう俺に対しての“ありがとう”なのね。

何だろなぁ?」

「ヒントは酢昆布です!」

「酢昆布??いや意味わかんないだけど」

「正解は……

コンビを組んでくれて“ありがとう”です!」

「……酢昆布関係なくない?」

「酢昆布は関係ありません」

「関係ないんかい!

……てか、こちらこそやわ!ありがとう」

「なんだよ気持ち悪いな」

「なんやそれ!もうええわ!」



はいどーもありがとうございました!!





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